HELL☆PUMPKIN!!!


 カボチャとゆで小豆の煮物に、あれこれ手当たり次第に混ぜたら煮崩れてしまいました。でも、食べてみたら、おいしかったです。ちょっと高級なお菓子屋さんで出されたら、微妙な気もするけれど、これ、おいしいんだよね?高かったから、おいしいんだよね?これをまずい、というと馬鹿にされるよね?誰か、おいしいと言って!という気分にさせるようなミステリアスな大人の味です。

材料
かぼちゃ 1/4個
ゆで小豆 200g
干しぶどう 50g
ゆずの皮 1/3個
調味料
だし(粉末) 小さじ1杯
コーヒーシュガー 大さじ1杯
白砂糖 大さじ1/2杯
日本酒 大さじ1杯
ラム酒 大さじ1杯
みりん 大さじ1/2杯
塩 少々
醤油 大さじ1/2杯
レシピ
1.かぼちゃを適当な大きさに切ります。
2.カボチャを鍋に入れて、だし(粉末)を溶かし、水はひたひたで煮ます。
3.煮立ったら、コーヒーシュガー、白砂糖、日本酒、ラム酒、みりん、塩を入れます。落としぶたを忘れずに。
4.5分くらい煮たところで干しぶどうとゆずの皮を加えて、またしばらく煮ます。
5.煮崩れしそうになってきたところで、小豆を入れます。この時点で、煮汁がまだ半分くらいあります。
6.全てのカードを切ったので、煙草を一服します。
7.カボチャも小豆も完全に煮崩れてペーストになっています。

 レシピの5の時点で、まだ煮崩れしないだろう、と甘く見ていたのが、勝利の分かれ目でした。ゆずと干しぶどうとカボチャは相性悪くないだろう、ラムは小豆とどう考えても微妙かな?でも、カボチャとブドウとは相性良さそうだ、と思ったので、思い切って入れてしまいました。
 その結果、香りはゆず、見た目は豆入りカレー、味はおおむねカボチャと餡、後味は醤油っぽい地獄の一品が完成しました。まるで、「朝は4本足、昼は2本足、夜は3本足。これは何か」というスフィンクスの問いかける謎のようです。収拾がつかないので、餅を焼いて絡めてみました。自分に「これはおいしいんだ、絶対おいしいんだ」と言い聞かせながら食べるのが、おいしく頂くコツです。