ピンチ!ピンチ!ピンチ!


つばめがうちの近所の地下道の天井にも巣を作り、ボケッと歩いていると、便器扱いされかねない今日この頃。

うちの庭木にもペチュニアの花が咲きました。

なんてことは、あるはずがなくてですね、これをですね、

ピンチしました!うわあ〜!

ついでに椿の若芽も取って挿し木しました。
 次から次へと咲き続けていたペチュニアもちょっと花が小さくなってきたので、思い切って剪定しました。ここで若芽が出て分岐が進められるように切りつめれば、秋にまた花を咲かすみたいなんで。もう、横に広がって大分うっとおしい繁り方になっていたし。「成長点」の先っぽを切れば、脇芽が成長点になって枝分かれして、こんもり感が出るらしい。
 でも、でもですよ、花が咲いているというのに、1/2から1/3のところまで切りつめるというのは、度胸がいる。こういうのは、失敗含めて経験を積んでいくしかないんだろうな。良く園芸のカタログでこんもりとハンギングになっているのは、こうやって枝を切りつめて(「ピンチする」というらしい)、脇芽をふやしてこんもりさせるらしい。本当は、花が咲く前にこれを繰り返して、枝を沢山付けさせるらしい。初心者的には、これは結構心理的抵抗感あるなぁ〜。ま、春蒔きのペチュニアもそれなりに育ってきたし、朝顔も一杯芽が出て、ま、ちょっとベランダも賑やかになったし、6月中にやった方が良いみたいなんで思い切って、ばっさり。こういうのは経験を自分で繰り返さないと身に付かないんだろうな。
 まあ、そう思ってみると、こういう剪定が重要というのはどこでもそうだ。組織だって、偉いボスがのさばっていると、その下が育たない。会社でも何でも、その人がいなければ組織が潰れるというものでもない。ボスがいなくなると、下の人間が成長して、その穴を埋めるというのは良くある話だ。なんか、趣味とはいっても、ふと考えてしまう。現実に否応なしに向かい合わされるという意味では、園芸はタメになるなあ。

『監督・ばんざい!』:

北野武

http://www.office-kitano.co.jp/banzai/cover.html
 かなり、来ている、煮つまってる、自殺的だ、と、評判の最新作、やっと見た。いやはや、まさにその通りで、自分的には面白かった。お客は全然入っていなかったけど。
 冒頭のCTスキャンの画像の患者名からして、Kenji Mizoguchi,Yasujirou Ozu,Syouhei Imamura,Akira Kurosawaというのをたけしがやるって、かなり微妙なギャグ、というか、映画評論家やシネフィルをおちょくっているのか、一体、彼らは何を考えていたんだろうな、見れるものなら脳味噌の中を覗いてみたい、と、半ば本気で思っているみたいで、どきっとさせられる。その病院で診断を受けているのが、タケシ君人形で、何ともシュール。
 このタケシ君人形はたけしの分身で、たけし監督はいつも持ち歩いていて、映画中映画の中では都合が悪くなるとこの人形に入れ替わってしまうという設定で、これが全編通じたネタになっている。実も蓋も無く言えば、現実逃避するための身代わりなのだ。
 映画が撮れないことについての映画といえば、フェリー二の「8 1/2」に始まって、ヴェンダースの「ことの次第」とか山ほどあるけど、これは映画が撮れないことについての映画なんだろうか。あれもだめだ、これもだめだ、といいつつ、結構面白いし、やっぱり、メチャクチャうまいんだよな。ギャング映画のところなんかでも、カツンカツンという爪きりの音を響かせながらカメラがパンするとことか、ほら、こうやってこの呼吸でとるんだよ、と言っているみたいで。普通の映画監督がこれ見たら、絶対、嫌みだなあ、と思うだろうな。忍者もそう。古井戸駆け上がるとことか、あそこの最初の殺陣のワイヤーアクションなんか立派なもんだよ。なんだか、もうこういうのやりかたわかっちゃったから、やる気しないと言っているようなところがある。まあ、それを言えば、「映画が撮れないことについての映画」を撮るような人ってみんなそうだし、でなきゃ、馬鹿だけど。
 うーん、なんなのだろう、この尋常ではない煮詰まり感。メチャクチャで面白かったけど、なんともいわく言い難い。

「∞プチプチ」?!

【∞(むげん)プチプチ公式サイト】人は、プチプチせずにはいられない・・・。
エアパッキンのプチプチ感を完全再現、バンダイが「∞プチプチ」発売。 | Narinari.com
 何故か止められないプチプチ潰しが無限に出来るって、。。。馬鹿馬鹿しすぎるけど、買ったら本当に無限にやっちゃうだろうな。これは恐ろしい。秋には電車の中でみんなこれをやっているかもしれない。それにしても、これがあのややこしく分かったような分からないようなアフォーダンス理論と関係があったとは。
アフォーダンス
その上、8月8日がプチプチの日で、そういう記念日を認定しているこんな団体があったとは。
一般社団法人 日本記念日協会
今日は「空飛ぶ円盤記念日(UFOデー)」だそうだ。う〜ん。
 面白いんだけどさ、なんか、なにもかも余りに簡単すぎないか?で、もっと困るのは、なんで面白いのか、さっぱり分からないんだけど、面白いってことだ。多分、それが何故か分かってしまうと、何も面白くなくなるんだろうけれど。

アフォーダンス-新しい認知の理論 (岩波科学ライブラリー (12))

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