夏フェス放浪記(1)フジロック(7月31日一日参加)

 朝食は、不摂生とか摂生ということは年に一度なので考えないことにして、新幹線の中でいきなり「万かつサンド」w。バクバク平らげる。うまい。ソースが染みた柔らかい食パンにジューシーなとんかつが挟まれて、一口サイズに切られているので、ホイホイ食えてしまって、途中で止めることは不可能。

 越後湯沢の駅到着は、結局10時40分。一服してから、バス待ちの列に並んだが、結局1時間かかった。例年のことなので、いらいらしても仕方ないので、伊藤計劃虐殺器官」を読み始めるが、40ページくらい読んだところで、なんだか、もう良いか、と言う気がしてきてしまった。残虐な描写にうんざりしたという訳ではないのだが、そういう描写に対するフェチなんだなあ、と思ったので。去年も、佐藤亜紀をここで読んでいたのを思い出す。夏になると、こういうのを読みたくなるんだろうか、私は。でも、こういうのは小説だと駄目だな。なんかリアリティが無くてつまらないんだよな。二次元の世界で完結したマンガだと整合性があって良いんだけど、小説は苦手だな、こういうのは。


 などと言っていれば、1時間くらいは簡単に過ぎてしまい、やっと順番の来たバスに乗り込む。今年はバスの到着地点が少しプリンスよりになって、そこからリストバンド交換所まで駐車場の側を進めるようになっていた。リストバンド交換し、Tシャツ買おうかと思ったけど、一日持ち歩くのが嫌なので、諦めて入場。今年の入場門は地味だったな。

 もう30分早ければ、Red MarqueeのDirty Projectorsを外から聴きながら何か食べようかと思ったのだけれど、もう13時だったので、GreenのJohn Butler Trioに直行。ひょっとして、この日のGreenで一番人が入っていたのは、結果的に、これか次のKula Shakerかもしれない。駆けつけ一杯のハイネケン1杯目飲みながら堪能。ちょうどビールを受け取ったときに始まった。アコギ弾いているとは思えないような音、どうやって出しているんだろう。椅子を広げて、持ってきたビーフジャーキーつまみながら、ビールも進む。熱演が芸風なので、フェスの昼間の時間帯にはぴったり。


 ジョンバト終了後、Oasisジャスミンタイのレッドカレー。カレーに外れはないが、ホントに美味かった。どこの店も、女子受けを狙ってか、ごはん少ないのがうれしい。結局、もう一回余計に食べられてしまい、結局食べ過ぎるのだけど。さくっと食べて、越後ワインを一杯。美味い。VATO NEGROも見たかったけど、My Spaceで何曲か聞いたけどイマイチだったし、ここは食欲が勝った。

 腹ごしらえしたところで、Greenに戻り、Kula Shaker。昔の曲も一杯やった。前日のサンボとの対バン、どんな感じだったんだろう。新作は、インド趣味的なスタンスが薄れているので、微妙な感じの印象だった。王子様健在か。ジョンバトもそうだけど、このバンドも昼間の方が似合う。カサビアンとか、こういう「なんちゃってエキゾチック」バンドって、続けていくのきつそうだな。


 で、Kula Shaker後、場内一周の旅へ。去年はGreenにへばりつきっぱなしだったし。Whiteの前の橋は去年の経験からか、随分しっかりしたものになっていた。さすが!ボード・ウォークは妙に渋滞していた。木道亭盛り上がってたんだろうか。途中で諦めて、逆走してくる人も多かったよ。急いではいなかったんで、のんびり、のんびり。


 フィールド・オブ・ヘブンでは、KITTY DAISY&LEWIS。スンゴク楽しかった。というのは、じっくり腰を据えてと言うより、飲んだり食ったりしながら盛り上がれるタイプの音楽と言う事。ワインを飲み、ルヴァンのスコーンを食べる。 さくらぐみのピザはすごい行列。一度食べてみたいけど、なかなかかなわない。ピザ一枚おやつのタイミングで食べるのはしんどい。一度、こことオレンジとアヴァロンだけを行き来して一日過ごしてみたい。新たな解脱が得られそうな気がする。ここは、フジロックの臍かもしらんなあ。シャボン玉を飛ばしていて、それがキレイだった。もう、シャボン玉は会場でオフィシャルグッズとして販売しても良いと思うよ。




 で、アヴァロンでタピオカ買って、ホワイトへ。STRAIGHTENER。この日初めてのノンアルコールドリンクwちびちび飲みながら、Twitterチェックしたり、演奏横目にまったり。こういう失礼な奴は私だけか、と思ったら、「モテキ」の久保先生がつまんない事を同じステージ見ながらつぶやいているので爆笑。オタクなフェス、日本の夏。



 ボードウォークを歩いてグリーンへ戻る。



 んで、グリーン戻って、John Fogerty。これ、この人の曲だったの?と言う曲が山のように!ライトハンド奏法まで飛び出すわ、絶句、絶句、絶句。CCRって、名前だけは知ってるけど、あんまりぴんと来ない。でも、聞いてみると知っている曲ばかり(笑)。Wiki見ると契約のトラブルで一線を離れていた時期が長かったという事なんだなあ。ライブ見て、やっとイメージがピントを結んだという感じ。自分のベストアクト。この人をトリ前のGreenに持ってきてくれたというのが嬉しい。

 で、この辺から降り出したのかな、雨。ワールドレストランでパエリアとサングリア。雨にも負けずに食べる。米食いたかった、とにかく。
 また、グリーンに戻ってロキシー・ミュージック。途中で抜けて、デレク・トラックス見に行く事も考えたけど、移動で時間ロスるのはもったいなさすぎるし、デレクはこれからもまた見れるだろうし、やっぱりトリは見ないとなあ、という貧乏性だな。こういう再結成バンドは、見逃すと後悔するし、見ても過去の自分の思い入れが基準なので120%満足する事なんかありえない。見ても見なくても何らかの後悔は残るもんでしょう。・・・と、ずっとウジウジ悩んでたけど、結局見た。

 事前のツアーのセットリストと同じ。やっぱり、1曲目、2曲目、Re-Make/Re-Model、Out of the Blueは、キター!という感じでアガりましたね。思わず、前行きましたよ。雨結構来てたんで、どろんこエリアは人がいなくて、モッシュピット近くまでいけた。
 この暑いのにびしっとスーツでオリジナルメンバー決めてましたね。過去のアルバムカバーなどを織り混ぜたビデオ後ろに流し、グラマラスな女性コーラス3人従え、ヴァイオリンの女性は銀のピカピカのジャンプスーツで華ありました。苗場のグリーンステージのあの空間あの時間にOut of the Blueが流れるのは、やっぱり快感でした。さすがに暑かったので、ブライアン・フェリーも、袖に戻って、ジャケット脱いで、ネクタイ外してましたな。Avalonからの曲が多くなってきたところで、一度元の椅子位置に戻って、まったり聞いてました。で、最後何曲かという辺りで、移動開始。このタイムテーブルだと、一番最後のホワイト入場規制あるかもな、と思ったので。雨が降り出して、足下がひどかったので、未だ続くステージを横目にグリーンの横断開始。足元悪くて、注意はもっぱら足元に。その結果、そこにいたにも拘わらず、布袋寅泰が出ていたのを、帰ってきてから知りました・・・。

30年越しの夢 ROXY MUSIC 追記 - HOTEI official BLOG / 布袋寅泰 公式ブログ



 で、ちょうど終わった頃に、グリーンからホワイトへの移動路に入るも、やっぱり途中で規制が。あそこはやっぱりボトルネック。なんとかギリギリでちょうどMGMT始まる頃に到着。人一杯で、ぎゅうぎゅう。よく見えないので、しばらくところ天国の辺りで音だけ聴く。なんか、去年サマソニで聞いたのとは全然レベル違う腰の据わった演奏してる。かなりへばってきたので、何曲か聞いたところで離脱。


 戻る途中、グリーンではクリス・カニンガムのショーをやっていた。ビデオの中身もともかく、それをウン万人が、あそこでああやって見ている光景がものすごくシュールで不気味だった。
 最後は、夜食におにぎり食べて、日本酒。オアシス着いた辺りでまた、降り出したと思う。グッズ売り場でTシャツだけ買って、夜行バスで帰ってきた。この辺は例年通り。しかし、最後に降られて参った。

2010-07-31 - golgo139:用件を聞こう……。