「イングロリアス・バスターズ」

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INGLOURIOUS BASTERDS
監督: クエンティン・タランティーノ
製作国 アメリ
上映時間 152分

 何故、タランティーノがナチ・ドイツ占領下のフランスを舞台に映画を撮ろうと思ったかと言えば、ナチが何やっても、ナチ相手に何やっても許されると踏んだからだ。だから、最後はヒットラーゲッペルスも撃ち殺されちゃう。「あ〜、でも、歴史と矛盾しないように暗殺失敗させるのかなあ・・・。そしたら、馬鹿だよなあ。」と思って見ていたけど、さすが、タランティーノ。これで私はこの映画支持することに決定。
 ナチスもバスターズもやり放題で、バイオレンスとしては130%の満足度で、30%オーバーの脂っこさと胃もたれ感はあるのだが、これがタランティーノだと100%の満足度だとすごく不満が残るような気がする。
 これは、戦争映画ではなくて、やくざ映画タランティーノの映画。だから、戦車とか兵器は出てこない。ナチス占領下のフランス映画というと、人妻よろめきものが定番だと思うけど、それとは全く別の視点で自分の映画の舞台として使えることを見つけたタランティーノの勝ちだな、これは。