「トライアングル」: Perfume

トライアングル(初回限定盤)

トライアングル(初回限定盤)

 相変わらず捨て曲無し。アルバムとしてのサウンドの統一感が「GAME」よりもある。仕掛けが多くて、飽きない。その分、切なさ少なめ。オトナってことですかね。ボーカルへのエフェクトも増えてサウンド志向が強くなったかなあ。英語の歌詞やあんまり意味のない歌詞も多くなったような気がするし。あれ、これ誰だろう?というところも結構あるし。
 なんで、ヤスタカ先生はこんなに声にエフェクトかけるんだろうなあ。その結果の音はすごく気持ち良いんだけど、なんでそれがいいんだろうな。まあ、一応アイドルとも言える訳だし、エフェクトかけるんならそもそも3人も要らない!ということやってもどうか?と思うよね。
 でも、やっぱりこのエフェクトが今の時代のリアリティを与えているんだな、と思う。それは、何かというと、「匿名のリアリティ」とでも言えばいいのかもしれない。私の声です、という自己主張のある声よりも、誰の声か分からないような声の方が、多くの人から「自分の声を代弁している」という共感を得てしまうと言う不思議な構造があるんではないだろうか。知っている友達のブログよりも2ちゃんねるの誰か知らない人の書き込みの方が素直に共感できる、とでもいうような。