「借金待って下さい、でもあんたの家庭って、人間としてどう?」なんて言えないだろう?

http://sankei.jp.msn.com/world/asia/090221/asi0902210928002-n1.htm

 国際人権団体は20日、クリントン国務長官が中国に人権状況改善を求める際、経済危機や北朝鮮核問題の解決に向けた米中協力を損ねてはならないと述べたことに「ショックを受け大いに失望した」(アムネスティ・インターナショナル)と批判した。
 同行メディアによると、長官はソウルで20日、台湾やチベット、人権問題に関する要求を今後も中国に突き付けていくと表明。しかし、「強く迫るあまり、世界経済や安全保障上の危機(の解決)を妨げてはならない」とも述べた。

 誰がどう見ても、今回のクリントン国務長官の訪中の最大の目的は、アメリカ国債を売りたたかないで下さい、とお願いすること。つまり、借金取りに頭を下げに行くのが仕事。借金取りに頭下げに行って、「おたくの家庭って、人間としてどう?」なんて言える訳がない。

資本主義は嫌いですか―それでもマネーは世界を動かす

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 今、これを読んでいるのだけれど、現在、資本取引では先進国が赤字で新興国が黒字。要するに、貧乏人に借金して金持ちが贅沢していた、という構図になっているのを知って驚いた。貧乏人はちょっと成功して小金が出来ても、心配性で浪費できないし、まともな投資機会もなかなか無いので、貯金する。そのお金をお金持ちが借りて、バブルを起こしたり不動産の値段をつり上げたりしていたが、ついにツケが回ってきた。それで、貧乏人に「ちょっと待って下さいね」と御願いしに行ったということだ。
 これで良いのか?
 でも、その中国も、内陸部との格差では、いつ政情不安になってもおかしくないという説もある。この状態で中国に政治的な異変が生じると、とんでもないことになりかねないのではないだろうか・・・。
http://sankei.jp.msn.com/world/china/090222/chn0902221958004-n1.htm