アメリカの時代の終焉

 TIME誌の10月13日号の"The End of an Era?"というコラムで、金融危機アメリカ経済を弱体化させただけではなく、アメリカの権威を失墜させた、と言う話が出ていた。冒頭に出てくるのが、日本の自民党の総裁選で、小池百合子が思ったよりも票数を集められなかった原因は、彼女が英語とアラビア語を話す改革志向の最もアメリカナイズされた候補者だったからだ、と言う日本の関係者の話を聞いてショックを受けている。
 アメリカ人自身がこういうことに気がつき始めているというのは良いことだと思う。でも、北朝鮮テロ支援国家指定解除の話では、金融問題と政権末期のアメリカの足元を見て、ミサイル発射準備などでプレッシャーをかけた北朝鮮に完全に翻弄されている。アメリカ一極権力集中の時代が崩れようとしている中では、こういうほころびも生じる。