The Price You Should Pay

 こういうアフィリエイトのためなら何でも書きますよ、という扇情的な記事がはてブの上位に来たりするのを見ると、浅ましいなあ、と思うし、
http://www.yukawanet.com/sunday/2008/06/cd45_ipodiphone45.html
MUSIC MAGAZINEの今月号で「CDはどこへ行く?」なんて特集を呼んだりすると、あ、こういうことを書かれるようになるとCDも先は長くないんだな、とも思うのだけれど、

こういうまっとうな意見もやはりちゃんとあるところにはある。
我々が音楽に払うもの:Paying Money or Attention - P2Pとかその辺のお話@はてな
でも、ユーザーと商品、という市場原理的、いわゆる経済学で論じることが出来るフレームの議論と言うのはやっぱり、違和感が残る。そういう見方ではこの問題は論じきれないのではないかと思う。
 日本って、チップを払う習慣がない国だから(旅館の心づけ、と言うのも最近はあんまりやらないんでしょうね)、タダと代金しか概念ないのかと思う。そういう文化の観点から考えると、又、違った見方もあるんじゃないでしょうか。ダウンロードはコストが殆どかからないから、代金はタダでいい、でも良かったらチップ払ってくれればいいよ、ということをレディヘは考えていたのかなあ、と思います。そこまで行けば、ユーザーも権利者もハッピーになれるんじゃないかと思います。レコード会社とかiTunesのような中間の音楽配信業者は死にますが。インターネットが殺すべきは、権利者でもユーザーでもなく、中間業者だ。それが出来るのが、インターネットのすごさと怖さだ。
 それを実現するセンター/ハブ=中間業者・プロモーターの代わり、というのは、現れるだろうか?どうすれば出来るだろうか?
 チップって、市場とか、経済学で論じ切れるのか?チップの経済学、ってあるんだろうか?