Sex Pistols、Sly&The Family Stone、The Who

 The Whoのチケットもインターネット先行で取ってしまった。これで、8月から伝説のバンドを次々と見ることに・・・なるのだろうか?
 再結成ピストルズのベースって誰が弾くんだろう?まあ、ネタといえばネタみたいなものだし、それはそれでらしいのではないか。ただ、サマソニは裏でPaul Wellerが多分演奏している訳で、後ろ髪も引かれる。大体、再結成と言っても、始めてではない訳だし、「金のため」というのも見え見えだけど、それはそれで、そういうこと言うのは全然ありの人たちだし。ジョニー・ロットン抜きでも、それはそれでネタとしてあり、ということにすらなりかねない。この疑心暗鬼が当日のステージまで楽しめる訳だ。いずれにせよ、この日はPerfumeも見られるので、大満足だ。
 ピストルズがちゃんと演奏するかどうか?という以上に不安なのが、スライだ。麻薬浸りのジャンキーの中のジャンキーで、麻薬中毒がひどかったマイルス・デイビスが「競演しないか」とスライの元を訪れて、マジでビビって逃げ帰ってきた、という人が、未だに生きていること自体が奇蹟だ。それが復活してステージに立つというのだから、これを奇蹟と言わずして何だろう。ただ、この人も3分くらい演奏して、ふらふらといなくなってしまっても、何の不思議もない。でも、アメリカでツアーやっているというしなぁ。さすがに薬とは昔ほどではないんだろう。でなきゃ死んでる。日本に来れない。まあ、本当に来なくても何の不思議もない。成田で掴まっても何の不思議もない。キャンセルしても何の不思議もない。ちゃんと来て、ちゃんと演奏したら、それ以上の驚きはない。その奇跡が起こるかどうかを見に行く。何で、JAZZの、しかも東京国際フォーラムでのフェスなのか?フジに来ればいいものを、スケジュールの都合がつかなかったのか。もう演奏がどうのではなくて、拝みに行くようなものなのだから、これもチケット取るしかない。少なくとも、またサム・ムーアが見られる訳だし。しかし、本当にどういうジャズなんだ、このフェス。去年のアワードでの復活以来噂はあったが、本当に来るというアナウンスがあると、やはり、驚きだ。
 それと比べると、The Whoの単独というのは、また微妙だ。見に行かなかったけど、ウドーのフェスもどきで一度来てはいるけど、単独では来日がない。昔は、欧米の三大バンドというと、Zeppelin、Stones、Whoだけど、日本ではWhoだけ人気がない、とか、いや、三大ロックンロールバンドはStones、Who、Kinksだ、人気があるのはStonesだけだ、とか、いろいろあったが、要はThe Whoは日本では欧米に比べて全然人気がなかった。その辺、来日しないから人気がない、人気がないから来日しない、という鶏と卵もあったのだろう。でも、この前日本に来て、認識変わったみたいだし、ドラムのサポートメンバーのザック・スターキーギャラガー兄弟とついに破局してスケジュールが取れるようになったということもあるのだと思う。オヤジのサインをもらってきてあげなかったから、クビになったんだろうか?どうでも良いけど。とにかく、もはや、オリジナル・メンバーの生き残りは、2人だけだ。それがWHOか?と言えば、そりゃそうだけど、でも、だから、イメージを壊したくないから見ない、と言うよりは、見た方が良いんだと思う。まあ、海外でキース・ムーンとジョン・エントウイッスルがいたときに何度も見た、という人が言うことだよ、それは。
 ああだ、こうだ言って見ないで後悔するよりは、見て後悔する方が100倍良いのだと思う。でも、見たら、多分、どんなパフォーマンスであれ、見たことを後悔はしないと思う。