機内の映画2本

 飛行機の中は珍しく映画2本見てしまった。「ジャンパー」というテレポーテーション能力を見につけた青年とその敵の戦いみたいな話と、ジャック・ニコルソンモーガン・フリーマンが末期の癌患者で、残り半年の命を二人でメチャクチャエンジョイするというやつ。タイトル忘れた。どっちもまあまあ。飛行機の中で見る映画は、画面も小さいので、ストーリーがしっかりしたドラマの方が楽しめるかなあ。これ。そうそう、「最高の人生の見つけ方」。

最高の人生の見つけ方(2007)
THE BUCKET LIST
上映時間 97分
監督: ロブ・ライナー
出演: ジャック・ニコルソン エドワード・コール
モーガン・フリーマン カーター・チェンバーズ

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 まあ、モーガン・フリーマンの良い人ぶりとか、ジャック・ニコルソンの嫌な化け物親父ぶりは、さすが芸達者なので十分に期待通りに楽しめたけど。モーガン・フリーマンが逆にわがまま言ったり、ジャック・ニコルソンが良いことしたりとか、そういうのも適度にあって、最後はエベレストのてっぺんに仲よくお墓作ったり、まあ、そういうとこはつつがない。安心して楽しめる一本という感じ。

ジャンパー(2008)
JUMPER
上映時間 88分
監督: ダグ・リーマン
出演: ヘイデン・クリステンセン デヴィッド・ライス
ジェイミー・ベル グリフィン・オコナー
レイチェル・ビルソン ミリー・ハリス
サミュエル・L・ジャクソン ローランド・コックス
ダイアン・レイン メアリー・ライス

映画「ジャンパー」公式サイト

 いじめられっ子が超能力に目覚めちゃう、という話なんだけど、なんか、そのいじめられてひねくれた感じが妙に卑屈で嫌な感じが。これって、バットマンとかスパイダーマンなんかもそうだな。そういうひ弱なオタクっぽいいじけた弱虫、というのが、アメリカの中高生的には萌えポイントなんだろうか。
 それとこの手のもので欠かせないのが、狂信的ないかれた敵役。 サミュエル・L・ジャクソンがなかなかの怪演。
 この弱虫君も、銀行強盗したり、能力をろくなことに使っていないんで、正義のヒーローじゃない。大義は全然ないんだよね。まあ、実際に超能力手に入れても、普通はそんなもんかな、とは思う。そういう意味じゃ、ダークな感じで、後味もあんまり良くない。でも、こういう話の方がアメリカのティーンエイジャー的には、妄想おなか一杯になるんだろうな。
 超能力で世界中をぴょんぴょん移動するんだけど、日本は渋谷の交差点とか新宿辺りとか銀座とか出てきて、おもしろかった。ローマはコロッセアムだし、ロンドンはビッグベン、エジプトはピラミッドのてっぺんという具合なんだけど、日本は東京でごちゃごちゃした大都会。ハリウッドのこういう設定はステレオイメージの教科書みたいなものだと思うけど、日本ってアメリカから見て、そういう未来のサイバー都市的イメージになりつつあるんだな、と改めて思った。