サンボマスター『音楽の子供はみな歌う』ツアー @日比谷野外大音楽堂

 山手線で有楽町に向かっていたら、、かなり割腹の良い20代と思われる黒人お姉ちゃん3人組が、どでかいスーツケースを抱えて乗ってきたのだけれど、一人がドラゴンボールのショルダーバッグ抱えていて、参った。いくらオタクでも、若いおねえちゃんがキャラクターグッズかよ?外人は紫外線には弱いけど、他人の視線には強いからなあー。日本人的にはいくらオタクでもあれはあり得ない。外オタパワーすげ〜。まあ、人の趣味それぞれだけど。
 今日は、何者か知らないけど、一番前に外人がいたなあ。この前も、外人何人か見かけた。多分、日本在住の人なんだろうけど、外人さんにはサンボマスターってどういう風に見えるんだろう?


 時間に余裕があったので、日比谷公園を少しぶらぶらする。水仙やチューリップががきれいに咲きそろっていた。桜も今週末が最後だろうな。開演30分前位になったところで、たまたまやっていた陶器市の屋台で、フランクドック1本と日本酒一杯。魂にガソリンを入れる。


 今年2回目のサンボマスター。今日は前から10列目の真ん中チョイ左よりくらい。絶好の席と言える。メンバー登場でかけてたのはプリンスだったかな。シュガーベイブの「今日はなんだか」で始まるのが、野外だと特に良かったのになァ。
 前回は殆ど見えなかったんだけど、山ちゃん、新しいギターはメタルっぽい紺のエクスプローラーと白いレスポール。2本をとっかえひっかえ弾いていた。なんか、似合うかどうか、というより、欲しかった、という選択のような気がする。あれだけいじめたら、あの黄色いレスポールもいかれちゃったのかなあ。ひびが入っていてもおかしくない。でも、ギターの音、ちーせーよー!!!歌がちゃんと聞こえるじゃねーかー(爆)!!!まあ、聞こえない方が良いのかと言われれば、聞こえないと困るんですが、それにしても、こういう音響設定は初めてだったなあ。やっぱり、爆音じゃないと、物足りね〜よ〜。
 微妙に声にリバーブかけてみたりとか、サウンドが少し変わってきたなあ。音楽的に新しいことやろうという方向に向かうのかなあ。去年の蔵前で聞いたホーンやキーボード入りも良かったしなぁ。

 これまでは、来てくれたお客さんに、友達には「サンボマスター、最低だ、あんなの行くな」って言ってくれ、その代わりに、またあんたが来てくれ!って、言っていた。でも、これからは、友達と一緒に見に来てくれ!

と言ってたけど、なんか、自分たちの立ち位置とか状況を自分達的に受け入れられるようになったのかなあ。
 考えてみれば、一昨年の野音は、やはり事件というか、今になってみると伝説になりつつあるのかなあ。雨も降られたし。「手紙」の合唱泣けたなあ。でも、事件は一度だから事件なんだよな。
 とは言えど、"Very Special"、一緒に歌ってくれ!って、今日もステージから客席に飛び降りてもみくちゃにされながら、左へ右へ走り回ってすごかったなあ。後ろの方へ行こうとしたら、女の子の手がでて、脇腹にパンチになって途中でもどってきた、と言ってたけど、何なんだ、そりゃ。マイク40mもケーブル用意するなら、ワイヤレスにすればいいのに。
 ビデオ撮ってたけど、またDVD出るのかなあ。
 最後のアンコールは、会場側からもう時間過ぎてるからダメだと言われてるけど、1曲だけやらせてくれ!といって2曲やった(笑)。終わったのは8時20分位だったかな。きっちり6時から始まったから、2時間20分位。でも、MCが最近減っているから、密度は濃かった。でも、このくらいでは、サンボにしては短い部類だよなあ。って、普通なら十分長いんだが(笑)。
 やっぱり、サンボマスターはいいなあー。あのライブの空気吸ってくるだけで命の洗濯してきたような気になる。ぴょんぴょん跳びはねっぱなしの女の子とか、腕振り上げっぱなしのむさいお兄ちゃんとか、アンコール歌いっぱなしのお姉ちゃんとか、ケーブル絡まないように命かけているスタッフとか、何がどうとも言えないけれど、何だろう、そこにいる人全てが確かに何か一つの大切な物を共有しているあの感じ。それを求めて、また行ってしまうのだな、やっぱり。
日比谷野音 : サンボマスター「唄とギター山口隆のブログ」