一気に95円台

 株式相場の下落と円高が止まらない。今日は一時95円台まで行ったようだ。実体経済でそんな価値が変動するような事件があった訳でもないのに、思惑だけでこんなにコロコロと値段が変わるとは、どんな理屈を並べられても分かった気にはなれないだろうな。
 ただ、今回はかなり世界経済の構造が揺り動かされる動きになるのではないか、という気がしてならない。サブプライム・ローンというのも、メチャクチャな話で、要は借金を払える訳がない人たちにバンバン金を貸していたんだから、破綻して当たり前だ。こういう馬鹿なことを平気でやってしまうアメリカには、そろそろ世界中が愛想をつかしつつあるのではないか。
 具体的には、ドルがいつまで基軸通貨の地位を保ち続けられるのか?結構疑問ではないのか。どう考えても、ユーロの方が強いし、安定だ。こんな大変動があるなら、ドルでの取引なんてやめてしまえばいい、と考える動きも出てくるのではないか。世界の基軸通貨がヨーロッパではユーロ、アジアでは元もしくは円、位は次のステップとして十分考えられるんではないのか。
 そういう大きな流れが変わる局面において、日銀の総裁ですったもんだしている民主党自民党には、保守の眼目たる国益の確保なんていうレベルでの見識すらないんだなあ、唖然。次の選挙は、取りあえず共産党にでも投票したくなってくる(笑)。