若松孝二・大レトロスペクティブ:『処女ゲバゲバ』、『新宿マッド』@シネマヴェーラ

処女ゲバゲバ
1969年 66分
監督: 若松孝二
脚本: 大和屋竺
脚本名義: 出口出
撮影: 伊東英男
音楽: 迷宮世界
照明: 磯貝一
出演: 谷川俊之、芦川絵里、林美樹、大和屋竺、木俣堯喬

新宿マッド
1970年 65分
監督: 若松孝二
脚本: 出口出
撮影: 伊東英男
音楽: つのだ☆ひろ
出演: 谷川俊之、江島裕子、寺島幹夫、広岡昭子、原田牧子

 かっこいい。。。まず、音楽がずば抜けて格好いい。こんな事、日本の映画で思った記憶がないんだけど。
 「新宿マッド」は、殺された息子のかたきを取ろうとする父親が新宿をさまよい、新宿マッドという男を探すが、・・・、という話なのだが、白黒の新宿の街並みが凄く魅力的だ。これほど生々しく当時の街の雰囲気が撮られた映画ってないんじゃないだろうか。 
 「処女ゲバゲバ」は、大島渚がつけたタイトルとして有名だけど、これもインパクトある。政治的な構図の比喩という枠組は見えるものの、そういう意図には絡めとりきれないエネルギーがある。