「音楽の子供はみな歌う」サンボマスター(1)

音楽の子供はみな歌う

音楽の子供はみな歌う

1,光のロック (3:59) 作詞:山口隆 作曲:山口隆
2,揺れるラブマンのテーマ (3:28) 作詞:山口隆 作曲:山口隆
3,愛することのすべて (3:59) 作詞:山口隆 作曲:山口隆
4,少年エレクトリック (3:31) 作詞:山口隆 作曲:山口隆
5,very special!!(アルバムバージョン) (4:28) 作詞:山口隆 作曲:山口隆
6,オルフェvsグッバイハイスクール (3:37) 作詞:山口隆 作曲:山口隆
7,グッドモーニング センチメンタルウーマン (4:28) 作詞:山口隆 作曲:山口隆
8,ひかりひとしずく (4:40) 作詞:山口隆 作曲:山口隆
9,21世紀少年少女 (4:11) 作詞:山口隆 作曲:山口隆
10,春なんです (3:39) 作詞:山口隆 作曲:山口隆
11,青春のベル鳴りっぱなし (3:31) 作詞:山口隆 作曲:山口隆
12,新しい朝 (6:37) 作詞:山口隆 作曲:山口隆
13,I Love You(アルバムバージョン) (5:06) 作詞:山口隆 作曲:山口隆

 毎日聞いているんだけど、なんだかまだ全体像のフォーカスがとれない感じ。「光のロック」、「very special!!」、「I Love You」はすでにシングルで発表済みでインプット済みだけど、他の曲がまだ耳になじんでいないので、そこのまだら感もある。だけど、既発表の曲もちゃんとアルバムバージョンというのが嬉しい。シングルだけの曲とか、ライブバージョンとか、シングルも手を抜かないから、買っちゃうんだよな。
 サンボマスターは、今、怒っている唯一の日本のロックバンドだ。というほど、色々な日本のバンドを聞いている訳じゃない。でも、自分が知っている唯一の、今の怒りを歌える日本のロックバンドだ。そのバンドが、こういう聞き手を受け止めようという度量を示した肯定的なアルバムを出したことが、この戸惑いの原因なんだと思う。
 毎年3万人が自殺するこの国で「君はいた方がいいよ」という一言を歌えないロックバンドなんて、豆腐の角に頭をぶつけて死んだ方が良い。僕らには怒る権利がある。その一言を言うためだけに、一過性のイメージとしてすべての言葉を消費しようと企むこのシステム、サンボマスターが歌う「奴ら」、そいつらと彼らがどんなに真剣な戦いをおこなっているか。
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国の自殺率順リスト - Wikipedia
 「奴ら」はすべてをネタにしてしまおうとする。笑ってお終い。真剣な言葉は全部冗談にしてしまわなければいけない。空気読めよ。
 違うだろ。怒って良いんじゃないのか。笑っていいんじゃないのか。泣いたっていいんじゃないのか。その当然の権利のためにサンボマスターは歌い、叫び、ネタにされてきた。「笑い」との戦い。これはネタじゃないんだといっても、その戦い自体がネタだと思う人たち。。。
 その次元の戦いなんていいじゃないか、こんなにわかってくれる人たちがいるじゃないか、というのが、今の彼らの気持ちじゃあないんだろうか。彼らのこれまでのありざまへの支持を受け止めた上で、このアルバムを手に取ってくれる人たちとの関係への肯定が、ここには満ちあふれている。
 サンボマスターを支持しよう。