読んだけどまだ何も書いていなかったマンガ

おやすみプンプン 2 (ヤングサンデーコミックス)

　浅野いにおの最新作。スゲー。一時の大友克洋を思い出させるような乾いたひりひり＝若さと才能のこすれあう痛み。神様が天才の刻印か。相対化しようとしても、その相対化の作業からこぼれ落ちる残滓が、この人が今だから放つことの出来る才能の輝きに溢れている。それを受け止めることの痛みと喜びを持って読んだ。

金魚屋古書店 6 (IKKI COMIX)

　何かいいポジションです、この人。マニアックな趣味の世界で、人情とかドラマがあって、それをきっちりと読み切り単位の一編に納める。職人芸のようでいて、職人と言い切るには余分に溢れるくらいの思い入れがにじみ出しているみたいな。週刊誌に一つくらいはこういうのが欲しい！というポジション、しっかり押さえています。

オトメン(乙男) 第1巻 (花とゆめCOMICS)

　のだめの千秋、干物女の部長然り。近頃の少女漫画の理想男子って、良妻賢母なんだ‥‥。これならいける！なんて思っても仕方ないんだけどなあ。