沖縄旅行まとめ(5):海洋博記念公園 −美ら海水族館編−

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 まずは、最近の水族館ではすっかり定番の、海辺の生き物に触ってみよう!タッチプールコーナー。





ここには真っ青な熱帯魚も放されていて、触ってみようと思い、近くに来るまで水中で手をじーっつと動かさずにいて、魚を騙して引き寄せて、近づいた瞬間に突然、ぱっとつかむ!という作戦を考えて実行しましたが、失敗に終わりました。隣にいた黒人カップルに大笑いされてしまいました。ヒトデやナマコは触ってもいいですが、水から出してはいけないというルールです。
さて、いよいよ、本格的な水族館ツアーです。沖縄の海再現水槽。珊瑚の世界です。



熱帯の海の水槽です。これはかなり大きい水槽です。四方から見ることができます。それぞれのアングルで趣向が凝らされているので、それぞれのエリアがお気に入りの魚がいるようです。

間近で見るとでかいです。

ウツボです。キモイのが2匹、体をすりあわせているのは、キモさ∞大ですが、これもお約束ですね。

トランペットフィッシュ、もう、これは受け狙いでこんな姿をしているとしか思えません。



このあたり定番です。

番長です。

長老です。

木の根っこみたいなのが分かるでしょうか?これはガーデンイールという生き物です。

最後のエリアは暗くなっています。

昼寝をしているようです。ライトを光らせても起きようとしません。番長、夜遊びしていたのでしょうか?二日酔いでしょうか?
 ここからは、サンゴの海です。

キリンミノです。このヒレに毒があるなんて、罪作りです。


サンゴの構造を説明するための模型です。

ハナゴイです。沖縄の方言では「ジュリグワーイユ(遊女)」と呼ばれるだけあって、何か、襦袢を纏っているかのようです。セクシーです。

ナマコって、何でこんなにキモイのにきれいなんでしょうか。多分、このナマコの作者は、草間弥生です。

コブシメというイカだそうです。脇で見ていたリピーターの小学生が、「おっ、コブシメだ!見てろよ、今餌を食べるから!」と騒いでいるので、一緒に見ていましたが、餌が上から落ちてくると、しゅるしゅるしゅるしゅると横移動後、突然、垂直ジェット噴射でびゅーんと下の餌に食いつきます。もう、リアルUFOキャッチャーです。狙った獲物は逃がしません。おー、イカは足がいっぱいあるのにトロいの〜、と甘く見ていたので、びっくりです。さすが、小学生は見どころを知っています。尊敬してしまいました。


次はこの水族館ではかなりの人気者、



チンアナゴ(白に黒ブチ)とニシキアナゴ(白と橙のシマシマがおしゃれだ)です。砂の中に体をかくし、頭だけ出して、水流に乗って流れてくるプランクトンを食べて生きているのだそうです。これって、引き籠もりもいいところで、カウチポテトとかコタツムリ以下の暮らしじゃないですか?少しは、努力と言うことの大切さを教えてやればいいんです!それで、こんなにスマートなのだから、腹が立ちます(八つ当たり)!ただ、水流を作らなければいけないので、飼育は難しいみたいです。

アニメ化されると人気は高まりますが、子供にはニモとしか呼んでもらえないクマノミです。
水辺の生き物コーナーです。

メダカが水族館で展示されているなんて!と驚きましたが、実際、今では絶滅しかねない状況らしいです。メダカの学校、廃校寸前、笑い事ではありません。
 と、ここまで延々と引っ張ってきて、いよいよメインイベント、大水槽「黒潮の海」です!ああ、腹減った。ごはんがふわふわと宙を浮いて流れてくればいいのに。ニシキアナゴになりたい。
 はい、ごはん食べてきたので再開です。


大きいです。7mです。もう、他に何と言えばいいのか分かりません。それでも、ジンベエザメとしては小さい部類のようです。大きくなると12mくらいになるそうです。それでも、アフリカ象(3〜3.5m)2頭分です。エイのマンタも3mあります。マンタというのは、スペイン語の外套=マントから来た名前のようです。


見上げた上方ををこの巨大な魚たちが泳いでいきます。まるで、鳥のようです。まるで、水が空のようです。


小さな鮫がジンベイザメにまとわりつくようにして泳いでいきます。水の流れを考えても、この小さい鮫がジンベイザメの作る流れに逆らって泳ぐのは大変なことでしょう。まるで、渡り鳥のようにオニイトマキエイ達が群れをなして泳いでいきます。

順路手前側のカフェテリアでは、何か食べたり飲んだりしながら、心ゆくまで水槽を見つめていることが出来ます。私も、飲んだり食ったりしながら小一時間眺めていました。竜宮城に来たようなものです。


順路奥側の水槽に張り出したエリアでは、マンタやジンベイザメが頭の上を泳いでいきます。大丈夫とは分かっていても、やっぱりびびります。凄い迫力です。

この厚さ60cmの強化プラスチックが水槽の水圧を支えています。横から見ると、15層弱くらいプラスチックを重ねて融着させているみたいです。
 次は、「サメ博士の部屋」です。ここには怖いサメが隔離されている牢屋のような水槽があります。人食い鮫なんて言うのは、本当はいなくて、脅威を与えなければ人を襲ったりはしないということなのだそうですが、

やっぱり、あんまり人相というか魚相は良くありません。見かけで判断しちゃダメでしょうか?水槽越しでも十分怖いんですが。


実は、鮫の生態というのもよく知られていないそうです。胎生、つまり、母親のおなかの中である程度まで育ってから、生まれてくるんだそうです。これもつい最近まで知られていなかったそうです。こうして、水族館で飼育することでいろんなことが分かってくるのだそうです。
 そして、最後のコーナーは「深層の海」です。まずは、ダイオウイカの標本が。

暗くて良く分かりません。でも、あんまり明るいところでモロに見たくもありません。見たいけど、見たくない。そんなこちらの気持ちを弄ぶかのような微妙な薄暗さです。

カニですね、これは。深海だと水圧で身が引き締まっておいしそうな気がします。でも、悪魔みたいです。

これは何だったのか思い出せません。そこが深海っぽくて、何かいいかなあ、と思って選んでみました。深海は謎だらけの世界です。

オオグソクムシというのだそうです。海底でこんなのがごそごそしていると思うと、不気味です。

これはナヌカザメの卵だそうです。孵化したばかりのチビッコもいました。こんな海の底で生まれる生き物もいるのですね。
 ここで一応、水族館本編はお終いです。出ると、水族館ショップが。ここまでメロメロになった状態で見せられると、非常に危険です。ジンベイザメやマンタのぬいぐるみなんてマニアックなものが。ここのオリジナル「じんべいざめちんすこう」をおみやげに買いました。ジンベイザメの形をしたちんすこうです。水族館の順路に沿って、A4の無料の解説シート(全16枚、私は2と3を取り損ねた)があります。ポケット型のクリアファイルもありますが、がさばるし安いので、普通のクリアファイルにしました。でも、このエリアを抜けても、まだ油断は出来ません。お店の外に、さらに水族館オリジナル、ここだけのフィギュアのガチャガチャという罠が仕掛けられています。私はウミガメ一つでここを突破できました。全10種類。コンプリートしたい、などと考え出すと恐ろしいことになります。
 でも、これだけじゃないんです。まだ、ウミガメ館とマナティー館とイルカショーがあるんです!私は、初日ここまでで閉館時間切れでした。
 さて、翌日、スーツケースを水族館のコインロッカーにたたき込んで、バスを後の便にまでして見に行ったウミガメ館とマナティー館です。まずは、その前に。水族館の入り口の上のあたりから、水槽の中を覗くことが出来るんですね。

女性の飼育員の方が中を覗き込んでいましたが、これは本当に大変な仕事だと思います。一体、海の中でどんな暮らしをしていたのか、皆目分からないようなものを育てなければいけないんですから。尊敬してしまいます。

入り口側からは、下のイルカショー(「オキちゃん劇場」)のプールが見えます。イルカが飛び上がるたびに、大歓声が巻き起こります。今回は時間がなかったので、まあ、イルカショーはどこでも見ることができそうだし(オキちゃんというのはなんでもけがや病気と闘ってきたすごいイルカだそうで、どこでも見ることができるようなものではないのだろうな、とは知りつつも、そういって自分を慰めて・・・)、ウミガメとマナティーに足を向けました。


 その前に喉が渇いたので、話の種に椰子の実ジュースを。その場で実を割って、ストローを挿してくれます。ジュースといっても、そのまんまです。ロビンソンクルーソー御用達、無人島コントでいつも必ず上から落ちてくる、あの椰子の実です。飲んでみると、甘くもないし、おいしいとも思わないですが、何か、健康に良さそうな気はします。
 さあ、ウミガメ館です。実は、有料なのは、先の水族館部分だけです。なんと、他のエリアは無料です。ウミガメ館は地上からも地下からも見ることができます。まずは、地上から。

クロウミガメ。迷子になって沖縄に来たようです。


子ガメだけは、地上からだけしか見ることができません。この水族館で生まれたようです。本当にまだ小さく、時々水をかくのに疲れたのか、ぷかー、と水に流されるままになっていて、オイオイ、どうかしたのかと思うと、また、元気よく遊び始めます。

ここがメインのプールです。

本当に一杯います。20匹以上いるのではないでしょうか。

この水族館がすごいのは、この産卵場です。季節が来ると、ここに上がってきて卵を産むそうです。

クロウミガメ。

タイマイ。人に馴れていて寄ってくるのが可愛い。




 亀の背中に乗って竜宮城に行った浦島太郎のような話を考えた昔の人の気持ちが分かるような気がします。沖縄で標識を付けられた亀がカリフォルニアのサンディエゴで確認されているそうです。黒潮に乗って、太平洋を渡っていくのでしょうか。この亀たちは、この水族館に来るまでどんな旅をしてきたのでしょうか。
 産卵の時に親ガメは目から涙を流すそうです。実際には塩分を出しているそうなので、力んで脂汗を出しているような感じなのかもしれません。穴の中に産卵を行うと、卵に砂をかけて埋めて親ガメは海に去っていきます。卵は地熱で孵化するのだそうです。孵化した子ガメは、すぐに海に出て行きますが、他の大きな魚の餌食になってしまう物も多いそうです。母ガメの涙は見ることもない子供への慈しみの思いと考えるのは、人間の感傷かもしれませんが、謎に包まれた亀の一生は大自然へのロマンをかき立てやまないものがあります。
 そして、マナティー館です。


 上から見ると、何か良くワカラン不気味な巨大な物体です。地下に行ってみましょう。




うわ、でかい!3mくらいあるでしょうか?!この巨大な肉のかたまりが、魚雷のようにぐるんぐるん体を回転させながら泳ぎます!顔つきは人魚というより犬みたいですが、図体の大きさにかかわらず、動きが抜群に可愛いですっ!


並んで泳いだり、

一緒にごはんを食べたり

逆立ちもします。
 マナティーのユカタン、琉とマヤは、メキシコの大統領から送られた人魚のモデルとなったとも言われる貴重な動物で、ここで生まれたのが、メスのユマだそうです。ビデオを見ていたら、このユマちゃんが赤ん坊の時、始めてプールに入れたら、泳げなくて、溺れてずぶずぶ沈んでいってしまい、慌てて飼育員の人がすかさずプールに飛び込んで救い出すところが写されていました。まあ、哺乳類ですからねえ。。。それにしても、飼育係の人の愛情には頭が下がります。感動してしまいました。