沖縄旅行まとめ(6):海洋博記念公園 −熱帯ドリームセンター編−

http://oki-park.jp/tropical/index.htm

 熱帯ドリームセンターは、記念公園のもう一つの大きな見どころでしょう。常時1700種類以上のランを展示しているそうです。標準コースは1時間ですが、花の好きな人なら、1時間ではとても足りないでしょう。


ステンドホールから入場すると、まずクロトンパティオです。葉の変化に富んだ色と煉瓦の組み合わせが非常に美しいです。まず、入場した瞬間に息をのみますが、まだまだ、ここからです。










 第一蘭温室はファレノプシスが集められています。いわゆる胡蝶蘭です。入った瞬間にまずむせかえるような薫りに襲われます。まるで、あの余りにも鮮やかな色と形の花にすら収まりきらない生命力が、生の甘美さを匂いとして溢れかえらせているかのようです。いくつかのエリアごとに色が統一されており、コーナーを回るたびにパッと花の色が切り替わるのを見たときの衝撃は忘れられません。




 次の第二蘭温室はバンダが集められています。バンダは気根を持ちますので、花全体が宙からぶら下げられています。花の色も珍しい青色であったり、多彩な模様を持っていたり、まさに熱帯の花という感じです。最後のコーナーではポインセチアと紅白の寄せ植えで年末らしい筈なのですが、もうこの豪華に花が咲き誇る姿は、クリスマスや正月といった次元ではありません。










 第三蘭温室はカトレア温室です。花の女王といわれるだけあって、もっとも華やかな色と形かもしれません。もう、この辺まで来ると、余りの美しさに頭がぼうっとなっています。一本の花に見いだす美と、この巨大な温室一杯の花を匂いや空気と共に全身で感じるのは全く次元の違う体験でした。





 そして、巨大な果実温室です。この温室は、普通のビル4階建てくらいあるのではないでしょうか。唖然とさせられ、植物の生命の力に感動させられます。バニラとかカカオとか普段から良く使っていても、実際の植物の姿なんて見たことありませんでしたが、実物を見るとなんだか不思議な気分です。昔、BBCがエイプリールフールに「今年はイタリアではスパゲッティーが豊作です」とやったことがあるらしいですが、その方が自然な感じは確かにします。本末転倒です。



 遠見台にも上りましょう。ここからは、公園全体を一望することが出来ます。絶景です。この螺旋型の塔は外から見ると非常に気になります。ドラクエなんかで「風の塔」とかそんな名前で出てくるお約束のエリアのようです。遠見台の前の回廊には「星の王子様」で有名なパオパブの木もあります。


 ビクトリア温室の前には南米の熱帯魚が。結構キモイです。




巨大なオニバスが。幼児を3人くらい乗せられるらしいです。ここも大きな温室です。




 外に出ても、すでにここは花盛りです。とても12月とは思えません。
 朝一番で入ったので、殆ど誰もいない状態でした。これ、全部、一人占めです。清々しく、とんでもなく良い気分でした。朝一番に散歩がてら行くのがお薦めです。