「理屈、論争と物語」監督:リッティク・ゴトク@有楽町朝日ホール、東京フィルメックス

1974/120分
解説:1971年激動のベンガル地方の反地主運動の過激化を背景に、混沌とした状況に鋭く迫る。監督自らが主人公を演じており、最後の長編劇映画となった重要作品。

TOKYO FILMeX
 うーん、いまいちだったかなあ。インドのインテリ(監督自身が演じている)が、女房と子供に逃げられて、ホームレスになって、書生みたいな若い青年とバングラデッシュから逃げてきた娘とカルカッタに出てはきたものの仕事がない元教師と四人でホームレスになって放浪して、最後は反政府勢力と軍の戦いに巻き込まれて撃たれて死んじゃう、って話。実も蓋もないが。最後の展開の唐突さとか、なんか物語の力学がこの国は違うのかなあ、という感じ。
 最初と最後の老人は何なのだろう。インド映画だから、こういうインテリの話の映画でも、歌と踊りはちゃんと出てくる。それが不思議といえば、不思議だけれど。超仰角の室内撮影とか、構図とかそういうところは、ほー、というとこがないでもなかったけど。さすがに、インドのインテリの世代論なんて、なかなかついていけない。まあ、そもそもインドの知的エリートなんて意識する機会もないし。他の作品でも、NFCの特集も園芸シーズンと重なって全然いけなかったけど、もっとインドの映画は見たい。絶対あそこは行かないだろうなと思うので。
 あ〜あ、4本しか見ないでフィルメックス終わっちゃったよ。orz