『あなたの体も危ない!―糖尿病1600万人を救う魔法の杖』: アントニオ猪木, 舘 一男
- 作者: アントニオ猪木,舘一男
- 出版社/メーカー: PHP研究所
- 発売日: 2005/09
- メディア: 単行本
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自分で自分の健康状態をモニタリングしてコントロールする、という考え方は、『いつまでもデブだと思うなよ』と通じるところがある。セカンドオピニオンという考え方だってそうだし、専門家としての医師の怪しさにみんな気がついている。インターネットや様々な情報で、そういう実体が分かってくると、患者が自分で自分を管理する、治療する、ということになる。専門家だけが知識と経験と情報を独占できた時代ならともかく、インターネット以降はこうした専門家と一般人の間のヒエラルキーや持っている情報の非対称性みたいなものが崩れ出す可能性があるんだと思う。
今の医学では、予防に関してはそれほど科学的で明快な因果関係を示し、治療することが出来るところまで行っていないのだと思う。そもそも、余りに人間の体は複雑すぎるシステムなのだ。対処療法的な医学では、病気の患者を治療することが出来ても、病気でない人を病気にならないようにすることが出来るわけではない。
色々と考えるきっかけになっておもしろかった。