「世界文学全集」:池澤夏樹編集
<全24巻の収録作品>
2007年11月第1回配本、以降2008年1月より毎月10日発売予定。
第1集
1 オン・ザ・ロード(新訳) ケルアック 青山南 訳
2 楽園への道(初訳) バルガス=リョサ 田村さと子 訳
3 存在の耐えられない軽さ(新訳) クンデラ 西永良成 訳
4 太平洋の防波堤/愛人ラマン デュラス 清水徹・田中倫郎訳
悲しみよ こんにちは サガン 朝吹登水子訳
5 巨匠とマルガリータ(全面改訳) ブルガーコフ 水野忠夫訳
6 暗夜(初訳) 残雪 近藤直子訳
戦争の悲しみ バオ・ニン 井川一久訳
7 ハワーズ・エンド フォースター 吉田健一訳
8 アフリカの日々 ディネーセン 横山貞子訳
やし酒飲み チュツオーラ 土屋哲訳
9 アブサロム、アブサロム! フォークナー 篠田一士訳
10 アデン、アラビア(新訳) ニザン 小野正嗣訳
名誉の戦場 ルオー 北代美和子訳
11 鉄の時代(初訳) クッツェー くぼたのぞみ訳
12 アルトゥーロの島(新訳) モランテ 中山エツコ訳
モンテ・フェルモの丘の家 ギンズブルグ 須賀敦子訳
第2集
1 灯台へ(新訳) ウルフ 鴻巣友季子訳
サルガッソーの広い海 リース 小沢瑞穂訳
2 失踪者 カフカ 池内紀訳
カッサンドラ ヴォルフ 中込啓子訳
3 マイトレイ エリアーデ 住谷春也訳
庭、灰(初訳) キシュ 山崎佳代子訳
4 アメリカの鳥(新訳) マッカーシー 中野恵津子訳
5 クーデタ アップダイク 池澤夏樹訳
6 軽蔑 モラヴィア 大久保昭男訳
見えない都市 カルヴィーノ 米川良夫訳
7 精霊たちの家 アジェンデ 木村榮一訳
8 パタゴニア チャトウィン 芹沢真理子訳
老いぼれグリンゴ フエンテス 安藤哲行訳
9 フライデーあるいは太平洋の冥界 トゥルニエ 榊原晃三訳
黄金探索者 ル・クレジオ 中地義和訳
10 賜物(新訳) ナボコフ 沼野充義訳
11 ヴァインランド ピンチョン 佐藤良明訳
12 ブリキの太鼓(新訳) グラス 池内紀訳
へ〜、今どきのセレクトだな。こうなるのか、という感じ。今どきの王道のようで、そんな王道なってあり得ないような、その割にはいかにもという感じもすごくあって、それなりに今どきの世界文学全集だな。バランス取っているようで、アジアや中南米は意外に少ないのかな。全集という方がシリーズものより売れるんだろうか。自分のレベルにはちょうど良いとも言えるので、こういうのって、揃えたくなるけど、まあ、止めといた方が良いな。本棚の肥やしになるのが見えてるし。これを持っていても、スノッブな自己満足感も得られないし。初訳が4つで新訳が9つというのも、なんだか物足りないし。大体、この中に積読になっているのが何冊あることか。。。