「金刀比羅宮 書院の美 応挙・若冲・岸岱」@東京芸術大学美術館 & 東京藝術大学 芸術祭 2007

asahi.com : 朝日新聞社 - 金刀比羅宮 書院の美−応挙・若冲・岸岱−
http://www.geidai.ac.jp/event/geisai07/top.html




 今日は、たまたま芸大の学園祭だったんだけど、門の近くでやってたサンバうますぎで笑ってしまった。複雑なリズム叩いた上、グルーブ感そこまで出すなよ(笑)。それ、絶対、学校で教わっていないだろー。のだめになっちゃうぞー。反対側のオペラバーも、レベル高過ぎるだろー。それから、あの御神輿なんだよ、御神輿とはレベルが違うだろ、あれ。でっかいフィギュアだろ、あれ、もう。学園祭で作るというレベルじゃないだろー。大体、声楽科とかそんなとこまで作るのか、あれを?あそれでもあのレベルって、なんだよ、この人たち。ああ、おもしろかった。つい、ビール2杯も飲んでしまったよ。
 ふらふらしてると、後ろを歩いている学生のおしゃべりが。「なんか、絶対2年生というレベルじゃないなあ、と思ったら、先輩で、卒業してもふらふら学校来て一緒にやってるんですよー。」なんか、芸大っぽいというか・・・。大変そうだな、やっぱり。でも楽しそうだな。。。モヒカンとかペインティングとか。手作りのアクセサリーとかTシャツとかフリマみたいなのとか、やたら多かったなあ。
 そういう訳で金刀比羅様も見てきた(どういう訳だ?)。そっちを見に行ったら、たまたま学園祭だったんだけど。本日最終日ということで40分待ちの入場規制。実際には、そんなに待たなかったけど。応挙はやっぱりトラちゃんの毛並みのふかふか感がすごかった。虎なんか当然見たことなかったから、猫見て描いたらしいけど。でも、あそこまで立派にに描いてもらえれば、モデルの猫もさぞ鼻が高かっただろうニャア。若冲はボタンやユリなどの花を一面に描いた一部屋分しかなかったけど、まるでフランドル派か?という感じ。どこが金刀比羅様なのか?すごいな。天才は空気を読まないんだな。岸岱は白鷺の部屋の樹の枝ぶりが部屋を覆っている感じが何とも言えなかった。
 とは言ったものの、日本美術、ムズカシイデスネー。なんか、なごんでしまって、おお、これが!すごい!感動!見たいな力瘤出ないんだよなー。そもそも、襖や障子の絵な訳で。そういう力瘤でるようなのって、日常的な生活の中にあったら、結構うっとーしーかもしれない。まあ、無理やりそんな感動の嵐を巻き起こさなくてもいいんだけど。でも、額縁に入れて飾る絵と襖に描く絵、って違うよなー。
 と言うのが良くわかる展示方法だった。襖を丸ごと持ってきて、元の部屋と同じように並べて、持ってこれないものは複製をおくことで、元々の配置や雰囲気をできるだけ再現しようとしていた。なので、どのくらいの広さの部屋におかれた絵なのかということまでわかった。何せ、これらの絵を一般にこうして展示するのは125年ぶりのことらしい。金刀比羅様まで行っても、普段は見れないらしい。金刀比羅様に死ぬまでに行けるかどうか分からないし、行っておいて良かったかな、と思う。
 地下に小さな置物と一緒に小さなパネルで説明があった「こんぴら狗」というのが面白かった。これは、金刀比羅様に行けない人が変わりに犬に行って来てもらう仕組みなのだそうだ。首に風呂敷を包んで、そこにお金を入れて、金刀比羅様に行く人につれて行ってもらう。道中で迷っても、誰かが連れて行ってあげるんだそうだ。で、到着すると、お坊さんがそこから御賽銭を取り、お札を入れてあげるんだそうだ。これで、ちゃんと帰ってきたんだろうか?帰ってきたら、感動するだろうなあ、これ。御神酒の奉納もそんな感じで、樽に「金刀比羅様宛」という旗をつけて、海に流せば、見つけた船乗りや漁師がちゃんと向きを変えたり、潮に乗せたりしてくれて、ちゃんと届いたらしい。これを見つけて金刀比羅様に運ぶと、良いことがあると言われていたので、誰も盗もうとはしなかったらしい。本当か?とも思うが、やっぱり民衆の間でいかに金刀比羅様が信心されていたかを示す話だ。こういうのを「代参」というらしい。「代返」みたいなもんか。なんかいいよな、こういうのって、鷹揚で。他力本願もここに極まったりという感じか。http://www.jfg.to/green/news/repo_konpirapbc.html
 おもしろかったので、藝祭の御神輿の写真も。まず、これは、彫刻・管楽器・ピアノ組。これだけ正門の前近くにあったから、これが優勝だったのかな?さすが、彫刻。面子にかけて、これは負けられないだろう。

次は、音楽環境創造&先端芸術表現組。何をやっているのか全然分からないけど、だから、タコってそのまんまだろー。開き直りというか、安直だろー。そうは言っても、滅茶苦茶上手いのが笑える。

建築&声楽の牛車。まあ、何となく建築っぽいと言えば、建築っぽい。でも、この牛の肉づきとか上手い。

芸術学&弦楽器。これは組み合わせですでに負けている(笑)。絶対不利だ、どう考えても弱い(笑)。勝ちに行っていないだろ、これ。などとはいいつつも、このネコの表情とか味があって、さすがにセンスは素人ではない。

オルガン・チェンバロ・油画・打楽器・指揮組。w( ̄△ ̄;)wおおっ!、なんか油絵っぽいぞ。どの辺がオルガンで、どの辺がチェンバロで、どの辺が打楽器で、どの辺が指揮なのか(笑)?誰がどの辺なのか、是非聞いてみたい。

日本画・邦楽組は、ヤマタノオロチできましたね。これ、蛇の首折れていない?上手いけど、そういう構造を心配するのとか苦手そうだな。。。

工芸・楽理組。さすが、工芸。

で、問題作のデザイン・作曲組。なんだ、この芸者さん!!!この巨乳は、芸術的に必然性あるのか(笑)?これって、単に大きなフィギュアだろう(爆)!!!

いやあ、それぞれの専門性が出ていて、見てて、面白い、面白い。