「逃亡日記」:吾妻ひでお
- 作者: 吾妻ひでお
- 出版社/メーカー: 日本文芸社
- 発売日: 2007/01
- メディア: 単行本
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読了。正に”「失踪日記」の便乗本”なのだけれど、ついつい読んでしまう。マンガのメイキング・インタビューという趣。吾妻氏の写真というのは始めて見たけど、暗くて危なそうなおっさんだなあ。考えてみれば、アル中でロリコンの浮浪者。すごく危ない。
- 作者: 吾妻ひでお
- 出版社/メーカー: イースト・プレス
- 発売日: 2005/03/01
- メディア: コミック
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せっかくなので、「逃亡日記」に出ている吾妻氏の失踪エリアをマッピングしてみる。
第1回(89年11月より90年2月)は入間市の駅周辺。
第2回(92年4月から8月)はこの辺みたいだ。
何となく、つい最近のことのように思っていたけれど、失踪していたのはこんなに昔で、それが作品になるまでには、やはりこれだけの時間がかかっていると言うことか。
逃げたい、失踪したい、それがもう何からといえるようなものではなく、逃げたいことからも、失踪したいことからも、逃げる、失踪する為に、逃げる、失踪する。なんて理由がつけられるような状態ではなくて、気が付いたら、逃げていた、失踪していた。それは生命の不思議な自己保存の本能のなせる技かもしれなくて、そう考えると、失踪したから、今あじま氏は生きていられると言うことなのかもしれない。ああしてマンガとして読んでしまうと、本当の所は分からなくなってしまう/さすがにネタにできない/シャレにならないのだけど、少し、その闇がこの本で覗けた。