ゴルゴ13(142)

ゴルゴ13 142 (SPコミックス)

ゴルゴ13 142 (SPコミックス)

 相変わらず異常に完成度の高いストーリー。サルベージものの話はあちらこちらで最近流行っているけれど、やはりゴルゴ13がやると半端ではないのだな。しらじらしい付け髭の変装でドイツ人になりすましてしまうが、結局見破られてしまうのが可笑しい。バイオの話は特殊強化ガラスの窓の説明が出てきた時点で、もうゴルゴ13がこのガラスを貫通する恒例の”奇蹟の射撃”を行ってくれるのが見え見えになってしまうのだが、これはゴルゴ13が狂言回しの役回りというパターン。タミル族の民族問題は民族紛争ネタ。それにしても、軍事問題、科学技術、国際政治と、なんというカバレージの広さよ。さいとうプロ、恐るべし。「美味しんぼう」の雁谷哲もここで育ったそうだけど、まるでハリウッドみたいだな、ここの脚本家システム。
http://chapel.vivian.jp/mt/archives/200602/06-021206.php