「炎上」の力学

ネット時代の新潮流――CGMとは(6)なぜ起こる? 「炎上」の力学 (1/2) - ITmedia NEWS
 まとめると、

1.いじめや反社会的な行為などを自慢するような書き込み
2.意見が割れている微妙な問題に関して、知識があまりないにも関わらず、よく知っている風に書いてしまう
3.根拠もないことで非難・侮辱したり、断言する
4.身分を偽ってブログを書く(素人のふりをした企業のやらせブログ

で、炎上出来るらしい。では、この炎上ブログに群がるネットユーザー層とはどういう人たちなのだろう?
 まず、1である。こんなどう見てもろくでもないものは、誰が見てもろくなものではない。それをわざわざ叩く、というのは、何を言っても許されるからだ。何を言っても自分が正しいと思えるからだ。普段はいじめられることが多いが、顔の見えない電脳空間で、その鬱憤をはらすチャンスを手ぐすね引いているオタクが世の中には沢山いるということだろう。
 と言うようなことを不用意に書くと、危険だ、と言うのが、2の意味するところだろう。でも、これにもコツがあって「良く知っている風に書く」だけではダメで、思わず読んでいて突っ込みたくなるような腹立たしいくらいの勘違いと思いこみのパワーがなければいけないはずだ。
 それと比べて、3は天然のイタさとパワーが無ければ、火がつくところまでは行きそうにない。そこまでこの方法で反響を得るのは難しそうだ。
 4については、その前に「やらせだ」と誰かに見破って貰わなければいけない。見破ってくれる人が出てくるところまでの注目を集めるだけでも、一苦労だろう。その代わり、一度火がつくと盛大に盛り上がるような気がする。
 だが、炎上しても、それが何だというのだろう?せいぜい、ウエブサイトやブログがアクセスしにくくなったりする程度のことだ。だから、みんな気軽に炎上させてしまうのだとも言えるだろう。