中田英寿引退

http://wc2006.yahoo.co.jp/hl?c=event&a=20060703-00000141-mai-spo

 サッカーという旅のなかでも「日本代表」は、俺にとって特別な場所だった。
 最後となるドイツでの戦いの中では、選手たち、スタッフ、そしてファンのみんなに「俺は一体何を伝えられることが出来るのだろうか」、それだけを考えてプレーしてきた。
 俺は今大会、日本代表の可能性はかなり大きいものと感じていた。今の日本代表選手個人の技術レベルは本当に高く、その上スピードもある。ただひとつ残念だったのは、自分たちの実力を100%出す術(すべ)を知らなかったこと。それにどうにか気づいてもらおうと俺なりに4年間やってきた。時には励まし、時には怒鳴り、時には相手を怒らせてしまったこともあった。だが、メンバーには最後まで上手に伝えることは出来なかった。
 ワールドカップがこのような結果に終わってしまい、申し訳ない気持ちでいっぱいだった。俺がこれまでサッカーを通じてみんなに何を見せられたのか、何を感じさせられたのか、この大会の後にいろいろと考えた。正直、俺が少しでも何かを伝えることが出来たのか……ちょっと自信がなかった。
 けれどみんなからのmail(メール)をすべて読んで、俺が伝えたかった何か、日本代表に必要だと思った何か、それをたくさんの人が理解してくれたんだと知った。それが分かった今、プロになってからの俺の“姿勢”は間違っていなかったと自信を持って言える。
 何も伝えられないまま代表そしてサッカーから離れる、というのはとても辛いことだと感じていた。しかし、俺の気持ちを分かってくれている“みんな”がきっと次の代表、Jリーグ、そして日本サッカーの将来を支えてくれると信じている。
 だから今、俺は、安心して旅立つことができる。

 『日本代表に必要だと思った何か、それをたくさんの人が理解してくれたんだと知った。』ねえ、。。。でも、”たくさんの人が理解してくれた”のに、何故、日本代表メンバーはそれを理解してくれなかったんだろう?ここは、嘘じゃない?じゃあ、「サッカー選手として、次の目標が見つけられなかったから」?中田は、そこまで言えるか?なんだか、ヨーロッパであれだけプレイしながら、こんなに日本のことを気にしていたのか、日本の目をこんなに気にしていたのか、という辺りに、むしろ落胆する。それが彼のスタイルを決めていたのだ、と考えると、なんだか腑に落ちるような気もする。人それぞれだけど、未だに現役続行するカズって、やはりすごいな、とはみんな思うよ。たとえ、4年に1度しかサッカーに盛り上がらない私みたいな人でもさ。
 こんな事言ってカッコつけないで、「俺が間違っていた。」って、引退撤回出来たら、中田も本当に大人なんだと思うよ。当人もその方が救われるんだけどね。そこから始まる何かの方が重要なんだけどな。でも、こいつ、絶対そういうこと出来ないだろうな。つまらないプライドが生きる糧だから。人ごとじゃないけどさ。