「スーパーフライ」

スーパーフライ 特別版 [DVD]

スーパーフライ 特別版 [DVD]

 積読になっていたDVD紐解く。もう、これはCurtis Mayfieldの"Super Fly"と言う感じで、音楽だけは昔から聴いていたのに、映画を見たこと無かったので、見たかったのだ。本人もクラブのシーンで出てくるので、一応満足。ぶっちゃけて言えば、映画としては、今見てもつまらないけど、出てくる人々のスーパーフライなファッションと音楽を見るためのようなもの。だから、音楽の背景として映画があるくらいの感じで見ることになる。とは言っても、1972年に黒人が黒人によって黒人のために黒人の現実の世界を舞台にした映画を作るというのが、どれだけ挑戦的なことだったか。おまけのインタビューで主演のロン・オニールが語っているように、これはこの世界で実際に生きている黒人にとっては、この世界を抜け出そうと言うだけでも、向上心を与える映画だったのだ。腐敗した警察を黒人が描く映画が作られたと云うだけでもすごい勇気あることだったのではないだろうか。
 でも、このファッション、スゲ〜!あのもみあげ、自前?付けもみあげじゃなくて?そんなものあったら、それはそれで驚きだが。それから、あの車。やたらぴかぴか。あんなボートみたいなものよく運転できるなあ。あのコートとか靴とか、もう今じゃ、宇宙人しか着ねえよ!
 カーティス・メイフィールドは昔輸入版のレコードで(!)20年くらい前にさんざん聞いたけど、詩をあまりじっくりと読んでいなかったので、字幕で読めたのは良かった。安かったので、タワレコで2枚買ってきた。この洗練。そして、この鬱な暗さ。ファンクって、ジミヘンから、スライ&ザ・ファミリーストーン、そしてカーティスまで、鬱な暗い音楽だったんだよねえ。それが、多分プリンス辺りで流れがだいぶ変わってしまったと言うことなんだろうか。まあ、世の中が変わったと言うことなんだけど。
Curtis Live (Dlx)

Curtis Live (Dlx)

Curtis (Dlx)

Curtis (Dlx)