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- 『カリオストロの帰還』
- 馬鹿馬鹿しくて面白かった。でも、大げさなお笑いなので、日本人の感覚的には後半少々疲れたような気もする。大ボケ、下ネタ、結構大味というか豪快というか。お笑いはやはり瞬間的な運動みたいな処があるので、モンティパイソンなんかでも、長編より、短編集めた方が面白いですね。
- 『向かいの窓』
- 監督:フェルザン・オズベテク、出演:ジョバンナ・メッソジョルノ、マッシモ・ジロッティ
- これは秀作。マッシモ・ジロッティの遺作。徘徊老人の謎の過去のミステリーと主婦のよろめきストーリーが交差するという話。脚本、役者、演出、が良くできていて、一気に見せる。最初は、得体の知れない爺、と必死に追い出そうとするのが、だんだん引きずり込まれて行くあたりが、最初に露骨に本当に嫌がっている分説得力を持ってくる。同性愛の話というのは最初から見当がつくのだが、手紙を元に訪ねていくと当人が出てくるところが、読めなかった。うまい。