東劇でジョン・スタージェス大脱走』。

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  • 1963年、ミリシュ=アルファ・プロ作品 ユナイト映画 デラックス カラー パナビジョン方式シネマスコープ 上映時間2時間52分 日本初公開1963年8月、1970年5月リヴァイバル公開
  • 2時間52分とは思えない、あっという間のおもしろさ。この堂々たる明るさ。群像劇でありながら、一人一人の人間の個性が見事に描かれている。アメリカ人、イギリス人の違いなども微妙に描かれていて、そういう細かいところを見ていくと本当に楽しい。
  • 脱獄ものとか脱走劇って何でこんなに楽しいんだろう。まず、穴を掘る道具とか脱獄に必要な小道具を何もないところから、こっそり作り上げるところが、まるでロビンソンクルーソーみたいでエンジニア的に非常に楽しい。わくわくして、自分でも作りたくなる。芋焼酎、砂巻き、等々。それからこそこそモグラのように穴を掘るのも、子供の砂遊びや秘密基地ごっこのようで無茶苦茶楽しい。それから見つかったら、と言うスリル。
  • そういえば、ドリフのコントなんかでも昔はよくあったなあ。ジャック・ベッケルの『穴』も、また見たい。あれは暗くて本当に救いがなくて、ぞくぞくする。あと、脱獄ものだと毛色は違うが、アルドリッチの『ロンゲスト・ヤード』だ。刑務所ものでは、『刑務所の中』も面白かったが、あれはまあちょっと違うというか、人間は卑屈になれることもできるという話で、面白いことは間違いないのだけれど。http://www.bewild.co.jp/keimusyo.htm