C.イーストウッド監督デビュー作,"Play Misty for Me"。

  • 1971年/アメリカ、日本劇場公開日:1972年4月、キャスト: クリント・イーストウッドジェシカ・ウォルター 、スタッフ: 製作:ロバート・ディリー 、監督:クリント・イーストウッド 、脚本:ディーン・リズナー 、撮影:ブルース・サーティス
  • これが1500円というのだから嬉しい。
  • マニアックな殺人者に狙われる有名人、と言うダーティーハリーの構図は既にここから始まっているのかと驚き。そういえば、いつもイーストウッドを追いかける犯罪者達は、電話をかけてくる。姿よりもまず先に声として彼の前に現れる。しかし、その声と姿はすぐにはイーストウッドの認識の中では一致しない。しばしば、その声の主はすぐ近くにいることすらあるにもかかわらず。そこにドラマのサスペンスが生じる。その意味では、『恐怖のメロディ』では、逆にイーストウッドもDJであり、まず声として不特定多数のオーディエンスの一人である彼女の前に有名人として現れているのだ。彼にとって、電話の声はあくまで一人の人間を特定する手段にはならず、一つの仮面なのだ。彼の映画は、電話という仮面を用いた仮面劇なのだ。
  • ジェシカ・ウオルターの演技が素晴らしい。Jazz、夜、ベイエリア、と言う舞台装置も完成済み。
  • http://www.clinteastwood.net/welcome.html