Bob Dylan@ZEPP TOKYO

# Gonna Change My Way Of Thinking
# Love Minus Zero/No Limit
# I'll Be Your Baby Tonight
# Simple Twist Of Fate
# Tweedle Dee & Tweedle Dum
# Shelter From The Storm
# Summer Days
# Workingman's Blues #2
# High Water (for Charlie Patton)
# Tryin' To Get To Heaven
# Highway 61 Revisited
# Nettie Moore
# Thunder On The Mountain
# Ballad Of A Thin Man
Encore
# Like A Rolling Stone
# Jolene
# Blowin' In The Wind

 こうして集中的に見ていると、段々これが当たり前と言う錯覚に陥りそうなディラン4日目。トヨタショールームより小さな会場で見る機会など、空前絶後だというのに。なんか、前半(先週の日曜と火曜)と後半(金曜と今日)でモード変えてきたような印象。自分的には、"It's All Over Now, Baby Blue"と"Stuck Inside Of Mobile With The Memphis Blues Again"聴けた火曜日が一番盛り上がった。でも、あっという間だった。
 若い人も多いんだけど、ジジババも多くて(自分だけは当然別)、入場後は始まるまでの一番の暇つぶしは周囲の人のおしゃべりの盗み聞きwつうか、嫌でも耳に入ってくる。会社の人事の話とか、親戚の法事の話とか、・・・。うぜ〜。ババー、帰れ〜!
 しかし、こうして見ていると、ボブ・ディランって何考えているんだろうなあ、と不思議になってきた。ミック・ジャガーだったら自分がスターであると言うことに満足感を覚えるんだろうし、ポール・マッカートニーだったら単純にファンが喜んでくれることが嬉しいんだと思うし、もうそういうの良いよ、と言うミュージシャンもたくさんいるだろう。ボブ・ディランって、ミュージシャンとして今何がやりがいなんだろう?いまさら、金でも女でもないだろうし、ライブでのファンとの一体感でもないだろうし。音楽的に新しいことをまだ追求したいとでもいうならスタジオ籠もっていても良い訳だし。
 なんか、ずっと旅していたいだけのような気がするんだよね、あの人。"Never Ending Tour"って言っているくらいだし。

Hey! Mr. Tambourine Man, play a song for me
I’m not sleepy and there is no place I’m going to
Hey! Mr. Tambourine Man, play a song for me
In the jingle jangle morning I’ll come followin’ you

 60年代の黒サングラスのイメージのせいか、ディランってゴダールと立ち位置が重なって見える。昔は難解ということになっていたのが、いつの間にか、理屈抜きでカッコイイ!ということになってしまってるとこもそうだ。饒舌なようでいて、インタビューはなかなか受けず、自作については語らないことで、見るものに語らせてしまうところとか。