Arctic Monkeys@日本武道館


 フレックス休暇を取ったので、昼間は美術館でも行こうか、と思ったけど、上野に行ってみたらみんな休館。特に見たいものあった訳でもないので、まあいいか。上野公園をブラブラして、上野駅の駅ビルというか高架下のイタリアンでピザと恵比寿のトラウト・ビアで夕食。ピザは久々に食べたな。なんか、こういうことたまにすると、休暇取っている気がする。

 地下鉄で18時頃竹橋へ。九段下は時間潰すとこないんだよな。毎日新聞社ビルで暇つぶしする。ここは新聞社が入っているので、本屋も小さいが品揃えが良い。この前来たときには、食事していると、新聞記者っぽい人たちが夕方から飲み始めていて、麻生総理(当時)が失笑を買った「ホッケの煮付け」を本当に出してくれる店を見つけたの見つけないのという話をしていたんじゃなかったか。と言うことは、多分、The Who の武道館公演だったのだと思う。あそこには、清志郎も見に来てたらしい。その清志郎が亡くなったときはちょうどロンドン旅行中で、The Whoの武道館公演のTシャツを売っている店をベーカー街で見つけて驚いたんだった。今日は、加藤和彦の自殺の2日後にArctic Monkeysを見るんだ・・・。こういうことって、5年後くらいには、モバイルのネットで気づいたりするんだろうか。でも、それは今現在を見せるTwitterでもないし、場所にこだわるセカイカメラでもないような気がするなあ。こういうのって、なんかうまいサービスの可能性があるんだろうか。両方組み合わさるとできそうだけど。どうすればいいのか分からんが、マルセル・プルーストの「失われた時を求めて」みたいな話だから、サービス名は「マドレーヌ」なんだろうな、などと、どうでも良い物思いに耽る。

 で、6時45分くらいに武道館に向かう。どうせ、19時開始というなら、早くても実際に始まるのは19時10分が常識だろう。平日、月曜だし。でも、The Cribsが前座と言うことは19時スタートかもな。定刻には着こうかな、と。
 ということで、19時数分前に着いたら、The Cribsは18時55分スタート、というポスターを見てガーン(涙)。最初の1、2曲聞き逃した(涙)。ひでえ!嘘つき!遅れるのはあっても、前倒しはないだろー。ちゃんと事前にチェックしないといかんのかなあ。
 The Cribsは大熱演。アマチュアっぽい、と言いたくなるような全力疾走の気持ちよさを、ジョニー・マーと!このバンドはほんと良いです。サマソニかなんかでまた見たいな。アルバム気に入ってるので、もっと聞き込んでおけば良かった。でも、ジョニー・マー幾つ年違うんだ?良いなあ、こういうの。楽しそうだったもんな。そりゃあ、こういう自分のチルドレンとこれだけ楽しく一緒にやれるなら、あのめんどくさいモリッシーとスミス再結成したいかと言われれば、・・・。でも、ある意味、溶け込みすぎていないか?それでいいの?と言う気もするくらい。大体30分くらい。やっぱり、BUDOHKANでやるのは嬉しそう。と言う割には、御客の方が盛り上がっていなかったかな。
 今日は1階の南西の4列目。良席と言えるかな。アリーナは椅子無しのオールスタンディング。後ろ側は段差つけてあったのかな、ひょっとして?
 で、19時27分くらいにThe Cribsは終わって、19時50分頃から始まった。いきなり、この曲からという感じで、2曲目くらいからエンジンかかってきた。
 スローな曲でも異常にドラムの手数が多いのが、ライブだとよけい実感される。Pretty Visitorsなんか異様な感じ。それで破綻しない。あの曲で何故あんなにドラムが叩きまくるのか。2年前のサマソニから比べると格段にバンドとしてのまとまりのようなものが感じられる。超高速の演奏とブレークの多さが特長だと思っていたけど、こうして生であのドラムを聞くと、音楽的にこれまで無かったような化け物へ進化する途上を見ているんじゃないだろうか、と言う気すらする。次のアルバムが楽しみ。Zeppelinとか、1,2枚目は衝撃、3枚目は微妙、4枚目はバンドの完成ともいえるマスターピースっていうパターンあるからね。
 でも、MCはぎこちないし、ギターを置くと手持ちぶさたな感じが、むしろ萌えどころかも。デビューから怒濤の勢いでここまで来ているので、こういうのもこれからうまくなっていくんだろうな。セットリストの構成も、お客的には流れがわかりにくいといえばわかりにくかった。まあ、アンコールまで入れても1時間半だから、突っ走るだけというのもあるだろうけど、その辺はどうなんだろう。でも、だらだら2時間半やるなんていうのより、全然いい。映画だって理想は90分だしね。

セットリスト
The Cribs
We Were Aborted
Hey Scenesters!
I'm a Realist
Cheat On Me
We Share The Same Skies
Mirror Kissers
Men's Needs
City Of Bugs
Arctic Monkeys
Dance Little Liar
Brianstorm
This House Is A Circus
Still Take You Home
The View From The Afternoon
Cornerstone
Potion Approaching
Pretty Visitors
Crying Lightning
Sketchead
I Bet You Look Good On the Dancefloor
Dangerous Animals
Secret Door
My Propeller
Red Right Hand
Do Me A Favor
Fluorescent Adolescent
The Jeweller's Hands
(アンコール)
If You Were There,Beware
505