「パティ・スミス:ドリーム・オブ・ライフ」


Patti Smith Movie
asahi.com(朝日新聞社):パティ・スミスの半生とらえた映画公開 旅だちし者を支えに - 映画 - 映画・音楽・芸能

「夫を失った時、詩人アレン・ギンズバーグは言ってくれた。『旅だった者の霊を放ち、人生を謳歌(おうか)し続けなさい』と」

 「人生どんなにつらくても、自らを奮いたたせ、生き続けなければならない。そして、自分の人生がいかに大変だとしても、他人より大変だとは決して言えない。私はそう思う」

 すごくパーソナルなフィルムだった。ドキュメンタリーと言うより、ホームビデオを見ているみたいな気がしてくる。11年間も追いかけ続けたのか。すごいな。ありがちなドキュメンタリーなのかな、まあ、いいや、パティ・スミス見に行くんだから。位に思って見に行ったんだけど、本当に良かった。映画云々ではなくて、ドキュメンタリーとして。こういうのは、小川紳介じゃないけど、その場に住み込んで空気みたいになるところから始めないと出来ないんだろうな。パンフのインタビュー見ると、レニー・ケイに苛められた話も出てくるけど、まともに撮らせてもらえるようになるまで大変だったんだろうな・・・。それにしても、11年は長いよ。あのパティそっくりの息子が、今じゃメグ・ホワイトの旦那さんなんだからね・・・。
 でも、何で、11年も撮り続けたのかと言えば、結局、それは楽しかったんだと思う。パティ・スミス、いい人だなあ。と、これを見ていると、しみじみ思う。やっぱり、一々格好いい。鈴木清順が歌手は役者やらせても外れない、みたいなこと言っていたけど、まさにそんな感じ。一々絵になってしまうんですね。
 ギター一つとっても、1931年のギブソン、「これ、ボブ・ディランも一度弾いたことあるのよ」って(笑)。そりゃ、アイコンとも言われますよ(笑)。メイプル・ソープの遺骨は驚いたけどね・・・。でも、そうして遺骨を持っていてくれるって、嬉しいよね。お墓に埋められてしまうより、身近な人々に配ってくれ、というのも遺言として有りかもしれない。
 それにしても、最後のフリーとの小便談義がスゴイ。ボノが出てこないのも良い(爆)。

パティ・スミス完全版

パティ・スミス完全版


 ゴダールの最後の映画にも、わ、出てるよ、ホントに。タイトル「社会主義」だって。