「チェーザレ 7―破壊の創造者」: 惣領 冬実

チェーザレ 破壊の創造者(7) (KCデラックス)

チェーザレ 破壊の創造者(7) (KCデラックス)

 21日は講談社系のコミックの一斉発売日だったので、今週末は漫画ばかり読んでいたよ。
 ここまでも面白かったんだけど、ここまでは、割に人物描写という感じだったんだけど、ここに来て歴史と政治の核心に真っ正面から挑戦し始めたという感じ。教皇と皇帝、11人の使徒とか、この辺は本当に調べて考えて書いているというのがすごい。歴史物というと、どこかに書かれているものや歴史的な事実ををそのまま書いているみたいに思いがちだけど、とんでもない。考えて、想像しなければ、歴史なんて描けはしない。小説もともかく、マンガで歴史物をやろうとしたら、一つ一つのものがどんなものだったのか、検証しなければいけないから、ちゃんとやろうとしたら、小説よりもずっと手間がかかる。それを本気でやっているというのがすごい。しかも、相手はイタリア。すごいねえ。
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