今週あと読んだ漫画:「MW」、「STEEL BALL RUN」 、「夏目友人帳」、「とめはねっ! 」

「MW(ムウ)」: 手塚 治虫

MW(ムウ) (1) (小学館文庫)

MW(ムウ) (1) (小学館文庫)

MW(ムウ) (2) (小学館文庫)

MW(ムウ) (2) (小学館文庫)

 映画化されたというので読んでみたが、やっぱり面白い。
MW (漫画) - Wikipedia
 「奇子」もすごくやばいですが、これも良い勝負。子供には読ませられないダーク・テヅカの系譜ですな。下山事件とか米軍基地でのサリン漏洩事故とか、戦後の危ない話を取り上げてこういう話書いていたんだなあ。これ読んじゃうと、「BILLY BAT」とか読めんなあ。映画もどんどん長くなるし、マンガもどんどん長くなる。それは技術レベルも上がっているので、あれもやりたいこれもやりたい、ということなのだろうけど、だからといって面白くなる訳ではないんだよな。映画なら1時間半、マンガなら2,3巻で完結、というのが理想だと思うんだけれどな。
STEEL BALL RUN」 vol.18 : 荒木 飛呂彦
STEEL BALL RUN スティール・ボール・ラン 18 (ジャンプコミックス)

STEEL BALL RUN スティール・ボール・ラン 18 (ジャンプコミックス)

 2回くらい読まないと訳分からないんだが、それでも面白い。それが、一体何が面白いのか?と言われても、こうだ、なんて簡単に言えない。要するに、これがすごいということなのだ。
 この絵って、体も空間もねじれまくっているんだが、なんだか、浮世絵とか春画とか、そういう奇想の系譜としてみたらどういうことになるんだろう。
 そして、大統領のスタンドはAC/DCですか。

夏目友人帳」(8): 緑川 ゆき
夏目友人帳 8 (花とゆめCOMICS)

夏目友人帳 8 (花とゆめCOMICS)

 相変わらず少女漫画の王道の切なさ。この主人公の自分がここにいてはいけないみたいな感覚、なんか、こういうのは今の引っ込み思案気味の若い子には共感集めるのかもなあ。
「とめはねっ! 」(5): 河合 克敏
とめはねっ! 5 (ヤングサンデーコミックス)

とめはねっ! 5 (ヤングサンデーコミックス)

 書道部のマンガ、というのが、なんでこんなに面白いのか。『書の甲子園』とか、何でも甲子園ってあるんだな。「ちはやふる」が競技かるたで熱血体育会系路線なのに対して、こっちは書道でまったり文化部王道路線か。「ハチワンダイバー」が将棋。近頃のマンガの流行はやっぱり和風ですな。もう、和風って異文化みたいなところがあって、日本人だからよく知っているようなつもりになっているけれど、でもほじくり出すと奥が深い。そこの雑学的面白さと立ったキャラの組み合わせというのが面白い。