「私の最大の罪は、恋に落ちたこと」

5人の男性と重婚していた女性に英メディア騒然、本人や夫へも取材殺到。 | Narinari.com
 これはトリュフォーが映画にしたら、どんな映画になっただろう。意外と、コメディタッチにしたかもしれない。この女性が嫌な女なら面白くも何ともないし、5回も結婚できないだろう。フランスだと、色々理屈つけてアリかもしれない。でも、今ならイギリスでこういう話もアリかもしれない。エイミー・ワインハーツでどうだろう。飲んだくれで楽しくて良い女なんだけど、ものすごくいい加減で、どうしようもなくだらしなくて、でも情にもろい良い女で、ついつい離婚もできなくて、好きになるとまた結婚してしまうんだ。なんか、すごく楽しくて良い映画ができそうな気がする。「私の最大の罪は、恋に落ちたこと」という言い訳も素敵だ。
 こんな感じのシナリオでさ。冒頭が法廷のシーンで、5人の元夫がずらりと雁首並べているんだ。有罪判決の後で裁判官が「あなたは自分の犯した罪を理解していますか?」と訪ねると、「私の最大の罪は、恋に落ちたことです」と答えて、裁判官や検事はみんな呆れて嫌な顔をするんだけど、夫たちはみんなにっこり笑って大喜びして「無罪だ、無罪だ!」と喚き出すんだ。そこから、5人の夫の物語の回想に入って、最後にまた裁判所のシーンに戻るんだ。そこで、5人の夫が証拠品のウエディングドレスをひったくって彼女に着せて裁判所から「卒業」みたいに逃げ出すの。そこでお終い。なあんて、映画ちょっと良いかなあ、と思うけどなあ。