マイケル・ジャクソンの御冥福をお祈りします

 昨日の朝、出勤の途中で携帯電話でTwitterしていて訃報を知った。Twitterで始めて重大ニュースに接したということで感慨深い、と後で思うのだろうか。
http://mainichi.jp/select/world/america/news/20090626k0000e040060000c.html

米紙ニューヨーク・タイムズ(電子版)によると、簡易型ソーシャル・ネットワーキング・サービス「トゥイッター」では、世界中でマイケルさんの死を悼む声が殺到。トゥイッター投稿総数の15%を占め、イランの選挙後の混乱を巡る投稿をしのいだという。

 Twitterの投稿を分析すると、地球上の人が今この瞬間に何を考えているか、分かってしまう、というのは、すごいことだと思う。それがどうすごいのか、これで何が起こるのか、想像できないけど。日本のTwitter利用者はまだ50万人くらいらしいけど、こうしてニュース報道にも名前が出てくると、本格的にブレークするかもしれないところに来ているのかもしれない。
 MTVやCDといった放送やCDなどのマスメディアで、上から降ってくるようなエンターテイメント・ビジネスの最大にして最後のアイコンだった。世界中誰もが知っているような最後のスーパースターだったのかもしれない。

http://mainichi.jp/select/world/europe/news/20090627k0000m040157000c.html

 ロイター通信などによると、マイケルさんの家族の弁護士は、マイケルさんがダンスで体を酷使して使っていた痛み止めが命にかかわるほど危険だとして、本人や周囲に警告していたという。CNNによると、マイケルさんは死亡の前夜、マネジャーに「気分が悪い」と話していたという。

 命に関わるほどの痛み止めというのは、どれだけ酷い状態だったのか・・・。
http://mainichi.jp/select/jiken/news/20090627k0000e040027000c.html

ロサンゼルス市消防局は26日、マイケル・ジャクソンさんの自宅からの救急通報内容を公表した。通報時に既に掛かり付けの医師が蘇生措置を行っていたが反応がなく、通報者の男性が「彼は息をしない。意識がないんです」と動揺して語る緊迫したやり取りが明らかになった。AP通信が伝えた。

 当時の状況を知る関係者はAP通信に、「一緒にいた医師は心臓専門医で、マイケルさんは心臓発作を起こしたようだ」と語った。

 心臓専門医がいるところで心臓発作を起こすって、かなりやばい状態で、何らかの治療をしたが、それがさらに負担をかけたということなんだろうか。写真は「パキスタン南部カラチで開かれたマイケルさんの追悼式」だそうだが、そんなところでも追悼されているのか。
 多分、今頃、関係者や家族の弁護士の間で金を巡ってすごいことになっているんだろうな。借金の取り立てでもう修羅場だろうなあ。

マイケル・ジャクソン,余命6ヶ月。 - 2時頃にやっていたニュースでそのようなこ... - Yahoo!知恵袋
 マイケル余命半年という噂が半年前にあったのか?でも、もうどの報道が本当なのか分からないような人になってしまっていた。ただ、みんな、いつかはこういうことになるとは思っていたのだと思う。それがついに来てしまったと言うことだ。我々はみんなでマイケルを殺したのかもしれない、とも思う。
 
 幼児虐待の裁判の間も、彼を信じるというファンの声を彼はどんな気持ちで聴いていたのかな、と思う。真実は藪の中だけれど、黒だったら、どんな気持ちだったろう。結局、無罪判決を得ているけど、完全にシロだとは誰も思っていないのではないだろうか。
 さっき、"Thriller"を見ていたのだけれど、最後一度夢オチだと思わせて、・・・というのが、やっぱり面白い。でも、彼の疑惑も本当にこんな感じだったとしたら・・・。本当に怖い。

 そういう怖さを裏付けるのが、やはり整形だと思う。
芸能 - 毎日新聞
どれだけ整形繰り返していたのか。その整形が崩れ始めると、また整形。もう最後はお面だったもんなあ。もう、中の人がマイケル・ジャクソンなのかどうかも分からない、という感じ。外面がこうだと、やはり、内面もどういうことになっていたのか・・・。外見で人を判断してはいけない、というが、内面なんてどう判断すればよいのか分からないようなものだし。
マイケル・ジャクソンの外観 - Wikipedia
 尋常性白斑という自己免疫疾患で、皮膚の色素の一部分がぬけて広がっていく病気だったというのが、肌の色が抜けていった理由らしい。
 それでも、やはり、彼はピーターパンのような人ではあったのだと思う。ただ、いつまでも自分がピーターパンだと思っている人は、狂人になってしまう。でも、彼にそうあらなければいけないと思わせていたのは、世界中のファンだ。やっと我々は彼を楽にしてあげることができたのかもしれない。

 音楽的には、それほど入れ込んだこともないのだけれど、80年代前半というと、やはり頭に浮かぶのは、MTVとマイケル・ジャクソンとマドンナだ。誰が見ても聞いても興奮できるような最後の音楽やダンスだったのかもしれない。マイケル・ジャクソンまでは、ヒット・チャートが注目されていたような気がする。誰もが楽しめる最大公約数的なところで存在できた最後のスーパースターだったと思う。それが、そういう存在の仕方ができなくなるとともに、彼自身も壊れていってしまった。「マス」という概念は終わったのだな、と、Twitterで彼の死が追悼されているのを見ていると実感する。