大英博物館(5月5日更新)

 今日は朝6時ごろに目が覚めた。今日は大英博物館に行った。多分、一日潰れるんだろうなと思ったが、見事に一日潰れた。朝10時の開館直後に入って、午後17時半の閉館までかかって、最低限のコースとアジアと中東部分だけ。それもさあっと回っただけという感じ。何が良かったというよりも、とにかくコレクションの膨大さだけが印象に残った。
 Tottenhamの近くのスタバがホットスポットなのを発見。明日あたり行ってみようか。そうすれば、これがアップできるな。完全に日本の情報を遮断した状態でいるのだけれど、なんかあっただろうか。

 ギリシャパンテオンから持ってきた彫刻類は、何度も返還要求がされているのに、「なんにせよ、貴重な文化遺産がここで守られてきたことも疑いようのない事実だ」と、うそぶいて返そうとしないらしい。盗人猛々しいとはこのことだ(笑)。考えてみれば、ここにあるものは殆ど似たようなものだろう。最終的には篤志のコレクターの寄付もしくは買い上げという形になっているけど、元をただせば、誰かイギリス人がどこかに探検に行って見っけてもって帰ってきた、とか、植民地にしたついでにかっぱらってきた、とか発掘隊が発掘して持って帰ってきたとか、出自を質せば、怪しげなんだろうな。ロゼッタストーンもナポレオンが持ち帰ったのを掠め取ったみたいだし。それを言い出すと、ルーブルだってナポレオンの略奪品美術館、エルミタージュだって第二次大戦のドサクサでナチから巻き上げた美術品の博物館みたいなものだろう。いけしゃあしゃあと大泥棒がコレクションを公開しているというわけだ。勿論、ちゃんとした収集品もたくさんあるだろうけど、国立美術館なんてそんなものなんだろう。日本の松岡コレクションなんて悲しすぎる話に思えてくる。
 されど、それが現地にそのまま眠っていたら、世界的な評価なんてされることはなかっただろう。なんだか、まるで、日本が占領していたから韓国と台湾は近代化が進んだ、というのと似たような話だが。やはり、世界の文化発信や外交や情報流通の中心、何よりも軍事力を含めた国力そのものの権威があって、始めてこういう無理が通っている。それは、今までアメリカがやってきたことでもあるだろう。強者は悪事を正々堂々と行わねばならないし、こそこそする必要はない。
 それでも、エジプト関連はさすがに面白かった。やっぱり、ド迫力。ギリシャからローマは、まあ、ギリシャもローマも昔行ったので、全体としてどうということはあまりない。むしろ、アッシリアのライオン狩りのレリーフの見事さが印象に残った。
 東洋関連は、やはり植民地のインドあたりは強い。こういう馬鹿でかい石の彫刻を切り出して海を越えて持って帰ってきてしまうとんでもないおっさんがいっぱいいたのか。やっぱり、すごいな、イギリス。
 夕飯はホテル近くの韓国料理店でビビンバと韓国ビール。
 デジカメのメモリースティックネットブックにバックアップしておこうと思って入れたら、出てこなくなってあせった。ピンセット探しがてら出かけたけど、結局見つからなかった。そうこうするうちに、いじっているうちに外れた。助かった。