私はこれからも尊敬の念を持ちつつも率直に意見を表明しなければならない

ああ、昔にもどりたい カストロ元議長「あそこでバントとかどう見ても失敗。原は何考えてる。中島は疑いようのないイイ選手」

私は国営放送のWBC中継をつぶさに追い続けている。今朝はキューバの2大ライバルである日本と韓国の試合が中継されていて、結果は韓国が1−0で勝利。

日本はチャンスが2度しかなかった。

とても危険な選手で、また日本の象徴ともいえるイチローだが、この日は3打席凡退の後にヒットを打った。すると日本の監督 (原辰徳) は2番打者 (中島裕之)――彼は疑いようのないほど素晴らしい選手だ――にバントを命じる。これでアウトカウントは2に増えた。我が国のファンは野球をよく知っている。彼らならここでバントを命じた作戦はどう考えても失敗だったと思うだろう。

日本の選手は優秀だ。我々は、この素晴らしい技術を持ったチームをキューバ代表が打ち負かして、そしてWBCで優勝することを望む。ただ、昨日の南アフリカ戦を観る限りでは、キューバには緩慢なプレイが目立つので、望みどおりにはいかないかもしれない。エクトル・オリベラとエドゥアルド・パレは牽制で刺されたし、ミチェル・エンリケスはヒットを打ったのに暴走して二塁でアウトになった。これはコーチの指示に焦らされた、といったところだろう。大会記録の6本塁打――うち2本はフレデリク・セペダが打った――があったんだから、こんなミスさえなければ7回コールドで試合は終わっていたはず。そうすればキューバ代表はその名声をさらに高めていただろう。

私がこうして批判するのは、ミスを犯したのが気品高く自信に満ち溢れる卓越したアスリート3人だったからだ。彼らは国家を代表して大会に出場しているのだから、私はこれからも尊敬の念を持ちつつも率直に意見を表明しなければならない。
             フィデル・カストロ・ルス

 ナベツネなんかとは偉い格調の違いだな。「投手としてメジャーリーグ選抜と対戦、3安打無得点に抑える」というほどの野球選手だったらしい。