「ガラスの仮面」恐るべし
- 作者: 美内すずえ
- 出版社/メーカー: 白泉社
- 発売日: 1994/03/01
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- 作者: 美内すずえ
- 出版社/メーカー: 白泉社
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ガラスの仮面 43 ふたりの阿古夜 2 (花とゆめCOMICS)
- 作者: 美内すずえ
- 出版社/メーカー: 白泉社
- 発売日: 2009/01
- メディア: コミック
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あー、訳分からん。ここまで馬鹿やって、やっとこの先を続けられなくなり、我に返りました。というくらい凄いです、「ガラスの仮面」。1976年から連載が始まったというのに、全然ブレがない。43巻では携帯電話が顔を出したりするけど、注意して読んでいなければ気がつかないと思う。ブレる必要がない。だから、あえて、ブレない。なんてこと、どうしてできるんだろう???
マヤちゃん、君って娘は・・・。「真夏の夜の夢」、「たけくらべ」、「嵐が丘」、そう、みんな誰もが知っている古典だ。このストーリーだって、足長おじさんであり、シンデレラであり、何も現代的な新しいストーリーなんてないんじゃないのかい?それに君はどうやって命を吹き込んでいるというのかな、この30年以上も続いているマンガで。あの白目連発とか、スポ根真っ青の特訓が、何故笑えないんだい?大体、君が高校に入学した16歳の時、紫の人は27歳だった訳だ。これは、世間的には立派なロリコンで通りそうだね。彼が最初に君を見たのは15歳かそこらだったのだろうしね。って、速水真澄トークしてみて〜!
そう、これって映画で言うなら増村保造のようでいて、実はマキノ雅弘なのかもしれない。過剰なようでいて、しっかりと王道のど真ん中を行っている人物を描き出しているし、常に人の輪の中にある北島マヤを描いているという意味で。これを映画にするなら、増村保造ではなくマキノ雅弘なんだと思う。溝口健二なら、母娘の生き別れまでのところでやるか、姫川亜弓を主人公に変えてしまうかもしれない。
未完の作品になりかかっていたのに、こうして新刊が出ると、やはりどういう結末に向かっているのだろうと思う。ハッピー・エンドなのか、悲しい結末なのか。ハッピー・エンドでないと許されないだろうなあ、と思うけれど、そんな簡単なハッピー・エンドが許される訳もない。どうなるんだろう???