「ジョジョの奇妙な冒険 (46) 」: 荒木 飛呂彦

 荒木飛呂彦先生と比較しようとすると、これは、もうボルヘスとかナボコフとか、そういう人を持ってくるしかないんじゃないのかと思わされる奇想。
 アキレスと亀理論を応用した赤ん坊の話が深い。この赤ん坊に1/2の距離まで近づくと身長が1/2まで縮んでしまう。よって、主観的には赤ん坊との間の距離感は一定。これって、近代数学の根本、つまり、無限という概念そのものに通じる話だ。深い。
 それから、「物事を3つしか覚えられない」スタンド。怖いけど、笑いたくなりそうで、それでも、結局、もう巻き込まれるだけ。