「野蛮な遊戯」監督:ジャン=クロード・ブリソー

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野蛮な遊戯("Un jeu brutal")
1983年/90分/35mm/カラー
監督:ジャン=クロード・ブリソー
(Jean-Claude Brisseau 1944〜)

 めずらしく、午前中から一本見たし、のんびりだらだらしたかったので、買い物をして昼間の二本はパスしたものの、やっぱり見たくなり、最終回へ。見て良かった。まあ、サッシャ・ギトリはフランス語殆ど出来ない私には真価分からないんじゃないかと思うし、シャブロルはまあ良いことにしよう、昔見たような気もするし、と思ったのだけど、ブリソー殆ど見たこと無いし、なんか感がむずむずするので見に戻った。
 結果は、正解。これはなかなかただならない映画。かなり際どい主題を挑発的に見せはするのだが、すべっていない。御仏蘭西変態映画というには余りにサスペンス映画だし、サスペンス映画というには余りに御仏蘭西変態映画だ。そういう矛盾を処女作でやってのけるというのは、やはりただ者ではない。