イタリア映画祭(5)

asahi.com : 朝日新聞社 - イタリア映画祭2008 ― 作品紹介

湖のほとりで
2007年/95分 監督:アンドレア・モライヨーリ(Andrea Molaioli)
いつか翔べるように
2006年/106分 監督:フランチェスカ・アルキブージ(Francesca Archibugi)
副王家の血筋
2007年/120分 監督:ロベルト・ファエンツァ(Roberto Faenza)

 今日は3本はずれだったかも。「湖のほとりで」は、殺人事件の真相が不治の病絡みで、実はそっちの方がテーマだったんだろうか。サスペンスだと思って見ていたら、実は社会派物だった、というはぐらかされた気分。ヨーロッパの人って、こういう複雑な中途半端に頭でっかちの失敗ってするんだよな。「いつか翔べるように」は、頭の悪い高校生2人がどうにも好きになれなかった。馬鹿で何にもやる気がないけど、なんか魅力がある、というのでないとなあ。ただ、インドの街の雰囲気や田舎の様子は、伝わってきた。インドは絶対行きたくないな。3本目は、出てくる役者といい話といい、こんな嫌な感じのものばかり並べなくても良いだろうにと思う。三分の一くらい寝て、三分の二くらいのところで出てきた。
 12本中11本見たから、パスポート券の元は取ったか。ベテランと巨匠の実力ばかりが印象に残ったな、今年は。思いっきり笑えたとか、拾いものという作品がなかったんではないだろうか。若い人の作品が身近なものばかりで、なんかもっと突き抜けたものがあっても良いんではと思った。失業とか移民とかどどれもこれも、どうにもならない問題だらけという停滞感がイタリア社会全体でもあるんだろうなあ。