「ウェブ時代をゆく ─いかに働き、いかに学ぶか」 : 梅田望夫
ウェブ時代をゆく ─いかに働き、いかに学ぶか (ちくま新書)
- 作者: 梅田望夫
- 出版社/メーカー: 筑摩書房
- 発売日: 2007/11/06
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- 作者: 森毅
- 出版社/メーカー: 中央公論新社
- 発売日: 1981/03
- メディア: 新書
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インターネットは世界を変えたけれど、世界がインターネットになったわけではない。それは当たり前だけど、じゃあ、何%くらいインターネットになるのだろうか。技術ってどのくらい重要なんだろう。どのくらい価値があるんだろう。例によって、まずやってみるだ!の梅田節読みながら、そんなことを考えた。
プログラマーとか棋士とかネットの中で生きられる人とそうじゃない人というのがいると思うんだけど、その辺、あまりにネット礼賛じゃないのかなという気もする。もちろん、ネットベースで生計立てられるようになったミュージシャンのような場合もある。ネットとどれだけ親和性があることをやろうとするか?というところがポイントなのかな。そこの線ってある程度は引ける訳で、そこが良く分からないで読むと、何年か前のインターネット万能論を未だに言っているみたいに読めてしまうかもしれない。
インターネットの世界も大分落ち着いてきたんじゃないだろうか、という気が何となくしている。もちろん、これからも大きな変化はどんどんあるんだろうし、停滞という訳ではないけれど、物珍しさで耳目を集めていたようなものも落ち着いたかな、という感覚がある。
ただ、全てが変わった、というのも、ある意味ほんとだ。インターネットでは全てのことが語られているんだから。直接インターネットで出来ることではなくても、リアルの世界で起こることにも、そのことに対するインターネット上の反応というバーチャルの次元が加わったと言うことだ。それでリアルがおもしろくなる、ということは確かにある。
ネットの中だけで起こることというのは、そこで完結してしまう訳で、消費されるスピードもものすごく速い。それよりも、ネットとリアルの相互作用が起こる部分の方が、今も、そして、これからも、ずっとおもしろいんじゃないだろうか。すごく漠然とした話だが。