天使: 佐藤 亜紀

天使 (文春文庫)

　読了。始めてこの人の本読んだけど、無駄に難しい漢字が出てこなくて、マンガみたいなノリで読めて、おもしろい平野啓一郎だな、と思ったら、盗作騒ぎなんてあったんだな。平野啓一郎がはったりと衒学趣味で書いてるところを、散文的にさらっと書いてみせるこの人の方が断然趣味が良い。
　このスタイルって、マンガというよりは、昔の海外の小説の翻訳みたいなものかもしれない。ネタとしてはサイキックＳＦなんだけど、それが第一次大戦のドイツで展開するというこの歴史浪漫。久しぶりにおもしろい小説読んだな。
新大蟻食の生活と意見
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