今週の読書

介護地獄アメリカ―自己責任追求の果てに

介護地獄アメリカ―自己責任追求の果てに

 読売新聞の記者が1年間休職までしてアメリカで色々調べて書いた本。アメリカの保険の無茶苦茶さはもう良く分かったのだけど、高齢者の雇用の問題のところが考えさせられた。日本でも、定年後の雇用については色々動きがあるみたいだけど、制度的には対応しなければいけないので、建前的には対応しているのだけれど、収入が何分の一かでコンビニでバイトするのと大して変わらないような賃金なので誰も応募しないとか、そういうことがまかり通っているみたいだ。今後の労働力の不足考えると、みすみす人材を流出させているようなものだ。もう少し何とかならないのかね。
人間を守る読書 (文春新書)

人間を守る読書 (文春新書)

 書評をまとめたもの。これを読んで読みたくなった本をメモ。
第1章 生のもの

オリエンタリズム 上 (平凡社ライブラリー)
オリエンタリズム下 (平凡社ライブラリー)
ジャスミンを銃口に―重信房子歌集

パレスチナわがまほろばの崩れゆく空のみ高しジェニンの町よ」

ソウルで考えたこと―韓国の現代思想をめぐって

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コーランの新しい読み方
メイプルソープ
オマエラ、軍隊シッテルカ!?―疾風怒涛の入隊編
田紳有楽・空気頭 (講談社文芸文庫)
続オマエラ、軍隊シッテルカ!?―愛と憎しみの軍人編

第2章 火を通したもの

昭和ジャズ喫茶伝説
悲楽観屋サイードの失踪にまつわる奇妙な出来事
ロリータ (新潮文庫)
Nieh-Tzu (げっし)  新しい台湾の文学
帝国の銀幕―十五年戦争と日本映画
胡蝶の夢 細江英公人間写真集 舞踏家・大野一雄
ルイス・ブニュエル著作集成

第3章 発酵したもの

原典訳マハーバーラタ〈1〉第1巻(1‐138章) (ちくま学芸文庫)
原典訳マハーバーラタ〈8〉 (ちくま学芸文庫)

第4章 読むことのアニマのための100冊

カーライルの家
北朝鮮へのエクソダス―「帰国事業」の影をたどる
親米と反米―戦後日本の政治的無意識 (岩波新書)
皇室切手
天府 冥府
中沢新一批判、あるいは宗教的テロリズムについて
寺山修司と生きて
ブランビラ王女 (ちくま文庫)
眩暈(めまい)
世界幻想文学大系〈第19巻〉サラゴサ手稿 (1980年)
禅寺の精進料理十二ヶ月 (ちくま文庫)
宮本武蔵『五輪書』の哲学
夜のみだらな鳥 (ラテンアメリカの文学 (11))

・・・私は学生に、書物は魚屋の店先に並んだ生魚と同じで、見つけたらすぐに手に入れるべしと、いつも語っている。

 Amazonにも全ての本がある訳じゃないんだよなあ。名言。