実録!平成日本タブー大全〈1〉&平成日本タブー大全

実録!平成日本タブー大全〈1〉 (宝島社文庫)

実録!平成日本タブー大全〈1〉 (宝島社文庫)

追跡!平成日本タブー大全〈2〉 (宝島社文庫)

追跡!平成日本タブー大全〈2〉 (宝島社文庫)

 読了。創価学会、皇室、島田紳助の暴力問題、田原総一郎の民族は右翼集会での手打ち、石井紘基刺殺事件、警察とパチンコの関係、サンデープロジェクト同和問題、えせ同和利権朝銀の架空口座問題、JRの革マル問題、畜産の抗生物質乱用、K−1の裏、アダルトビデオ現場の暴力、サラ金の広告、新聞の拡販競争、記者クラブ電通支配、ディズニーランドの黒い闇、ライブドア強制捜査の背後、野口英昭の「変死」と沖縄の暴力団、法務官僚の財団法人、『年次改革要望書』、ジャーニー喜多川の未成年タレントへのホモ・セクハラ、アントニオ猪木の金、大阪・飛田新地の売春、中絶胎児の胎盤の流通疑惑、中古車販売の裏側、「プロ市民」、触法知的障害者の問題。
 この手の記事というのは、核心にまで迫り切れていなくて、読後にもやもやしたものが沢山残るのが常だ。そういう話も沢山ある。真っ黒にしか見えないグレー、という当たりを狙って書かれたもの、一時的な取材よりも、二次的な材料に頼った物も多い。どこかで聞いた話も多い。
 でも、こうして、ざあっと目を通して思うのは、これらの話が余りに日本の「表」と密接すぎるというか、本当に表と裏で1枚という関係になってるんだろうなあ、ということだ。この手の話を真面目に受け取るな、という言い方も昔はあったけれど、これだけどう見ても怪しげな話ばかりが表舞台にまで隠しようもなく溢れていると、どうしたって裏の話があると思うしかない。そこまでマスコミが突っ込めない構造になっているので、こうした話にますます信憑性が出る。多分、こっちで行っていることの方が真実に近いんだろうな、と思う人が大半ではないだろうか。
 タブーをタブーとして維持することが出来なくなっているんだなあ。