雨宮処凛の「オールニートニッポン」 :雨宮処凛
- 作者: 雨宮処凛
- 出版社/メーカー: 祥伝社
- 発売日: 2007/08/01
- メディア: 新書
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雨宮処凛(著) すごい生き方 公式ページ
sugitasyunsukeの日記
深夜のシマネコ
なんなのだ、このパワー。衝撃。雨宮処凛(かりん)先生、凄すぎます。この前、スタジオボイスで対談やってたのを読んでから気になっていたんだけど、この人はほんとに面白い。ニートでひきこもりだったって、なんか、作ってないか?!と思ってしまうこのパワー。バンギャルくずれ、元「ミニスカ右翼」で、ロックバンド『維新赤誠塾』でボーカルを勤め、現在は「ゴスロリ作家」。あんたはそこまで極端でないと生きられないのか?!人間、どん底で開き直り切ったところから人生が始まるのかもしれないなあ。
ネットラジオ「オール・ニート・ニッポン」での対談を起こした新書なんだけど、無茶苦茶なことばかり言ってるけど、言葉が立ってるんだよ。本になっても、まだページのうえで文字がピクピク動いてるんだよ。
左翼の人たちは集会の後の飲み会で3000円とかいうけど、フリーターにはそれが出せないから、プロカリアートの場合は、ビールとつまみ買ってきて公園で宴会ですよ、というこの感覚。これ言われたら、社民党とか共産党は死ぬわな。
これ、対談相手もすごいんだよなあ。自分の血を抜いて、その血で書道をして「努力」と書いて「血のにじむような努力」と読ませる世界放浪アーティストとか、「31歳、フリーター、希望は”戦争”」とか、「経団連にサリンぶちまけ」とか、そんな人ばっかりじゃないの、これ(笑)。最後は大槻ケンジだし。電車の中で思わず笑ってしまった。でも、この魑魅魍魎みたいな人たちの話にエネルギー貰っている自分ってなんだよ?とも思う。
これ読んでると、日本はほんとにどうなってしまうんだろうと思う。民主導の改革というけれど、その民って、民衆の民じゃなくて民間資本でしかないわけで。いい例としては、キャノンって、終身雇用を維持しているけど、その一方で、御手洗会長は経団連などの財界や政府の諮問委員会を通じて、派遣社員などの労働形態が、企業にとって有利になるようにいろいろなことやってる訳で、そういうのってなんかなあ、と思う。今一番日本企業では業績もいい会社の一つだけど、多分、集中と選択をあのくらいバリバリやれば、あのくらいのパフォーマンス出せる企業はいっぱいあるんだと思う。ただ、その結果、潤うのは資本側、企業で、その会社で働いている人が豊かになるわけではない。株買わないと、貧乏になるだけなんだと思う。
この人の本、面白そうだから、もっといろいろ読んでみようと思う。
http://www.allneetnippon.jp/
- 作者: 雨宮処凛
- 出版社/メーカー: 太田出版
- 発売日: 2007/03/13
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- 作者: 雨宮処凛
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- 作者: 雨宮処凛
- 出版社/メーカー: 講談社
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