サンボマスター「世界ロック選抜<ファイナル>」@両国国技館
サンボマスター 両国国技館の道 スペシャルサイト
まず、お疲れ様。3時開演で、30分の休憩を2回挟み、終わったのは9時過ぎ。デビュー以来の55曲を、「うっちゃりステージ」「物言いステージ」「寄り切りステージ」に分けた3部構成。「物言いステージ」では、奥田民生、真心ブラザーズ、ホフディラン他のゲストと競演。一部の曲では、キーボードとホーン3人も入った。今までライブではやったことのなかった「あの鐘を鳴らすのはあなた」まで聴けたのがうれしかった。
それにしても、キーボードとホーンが入ると新鮮。曲としては、これでゲストがボーカルをとって唄ってちょうど良いような曲も多いんだな、と改めて思った。前に対談で山下達郎が「なんであの曲、あのコード進行でキーボード入れないの?」と言っていたけど、実際に聴いてみると、ほんとにそんな感じだ。ほんとは、キーボードとボーカルが入った5人構成が必要なのかもしれない。音楽、曲としては。
でも、いいんだよ、3人で。キーボードが入ると、あの呼吸に入ってこれないし、アレンジもちゃんとして、作品を演奏するって感じになっちゃうから。そんなのライブに誰も求めてないよ。ボブ・ディランだって、ニール・ヤングだって、当人が唄うより、カバーの方が上手くて分かり易いけど、やっぱり、曲を作った当人がやるからいいんだよ。カバーがダメって訳じゃないけど、カバーはカバーなんだよ。そういう意味では、やっぱり3人なんだと思う。バンドなんだな、ほんとに。と、ファンとしては思うけどな。たまにはああいうのもやってほしいけど。
蛇足ながら、乗り換えの秋葉原駅総武線ホームのパン&おでん缶自動販売機。なんか、缶に入れて自動販売機で売るととたんにアキバっぽくなるから不思議だ。
さあ、いよいよ、両国国技館です。日本相撲協会です。のぼりがバンバン立っています。いよいよ朝青龍がいない九月場所です。
国技館です。昔の古い国技館にはプロレスを見に行ったことがありますが、新しい国技館にはいるのは初めてです。掘りごたつみたいに真ん中を掘りこんだ構造なので、外から見ると、天井は低いです。どっしりと大地にめり混んだ構造で、巨漢の力士がいくら暴れまわっても床が抜けないような力強い構造です。さすが国技館です。
ポール・マッカートニー部屋の山口関始めとする力士衆の旗です。「場内の撮影は禁止です!」と連呼していますが、顔を出す撮影用としか思えない看板でみんなばしゃばしゃ携帯で記念写真撮っています。本音と建て前は、日本のもう一つの国技です。
グッズは、手ぬぐい(メンバーの手形入り)と団扇(メンバーの歌舞伎絵入り)ほしかったけど、1部の後に並んだら売り切れ(涙)。タブロイド誌風のパンフだけ買ったorz。全曲入りTシャツもちょっと欲しかったけど。売れそうなものって、大体わかるんだから、大目に用意すればいいのに。5時間やって、ゲストバンバン呼ぶんだから、チケット4527(ヨコヅナ)円じゃお得すぎて、なんか悪いし。
ステージは北側に設置され、後ろにスクリーンだよ。すごい!サンボのライブでこういうの始めてみたな。節目ということで気合入ってる。大体武道館を小さくしたような感じ。席はアリーナのどまん中の指定席側の4列目。5時間立ちっぱなしはきついので、スローな曲なんかは適当に坐って無理はしない。それにしても、前のスタンディングエリアは相変わらずすごい盛り上がりだったな。5時間、最初から最後まで踊り続けてたもんな。若いなあ。でも、反応見てると、良くわかってるというか、盛り上がるべきところで盛り上がるんだよな。ペットボトルいいとこで飛ぶし。あれは、賛否あるけど、あれだけ盛り上がってると水浴びたいだろうな。塩をまく奴いたらどうしようかと思ったけど、さすがにそんな馬鹿はいなかった。
1曲終わるごとに左右に曲名の入ったのぼりが立つという演出も面白かった。スクリーンにも各ステージの最初にはFLASHっぽいお相撲さんのアニメが。2部では、なんと呼び出しが出てきてゲストを呼び出す趣向。これは受けたな。呼び出しさんもあれは本職だと思う。拍子木まで鳴らして、「にーしー、」だもんな。
1部は、割にスローな曲多かったかな。さすがに長帳場なので、ペース配分に気を使いながら、珍しくじっくり丁寧に歌ってる曲も。普段は、そういう曲ってライブでもあまりやらないし。でも、結局抑えきれなくて、うわー、となっちゃうんだけど。
2部もゲスト豪華だったなあ。奥田民生先生とか、やりとり絶妙におかしかったし。「本番中にチューニングやってるんすか?ちゃんとしてきてくださいよー。」「チューニングはやり過ぎるということはないんだ!」って(笑)。
それにしても、3部になっても、次から次へと名曲が出てくるんだよなあ。1部でも、2部でも、いい曲やっぱりやってたけど、3部の最後になっても、あれ、これやってなかった?ああ、そうだ、これも!あれも!という感じで、次から次へと名曲が出てくるのには参った。そりゃ、それはわかっているし、だからこんな企画も出きるんだけど。
最後は垂れ幕が落ちてめでたく完奏。山ちゃん、ステージからアリーナに降りてきて、前の方でもみくちゃだったみたいだ。姿まで見えなかったけど。「今日は来てくれてありがとう!」と何度も言っていたけど、なんかそこの自分たちが支持されていることと自分は何も変わっていないのにという実感の間の埋められないギャップみたいなもの、違和感みたいなところが、1200%の全力疾走になっているのかなあ。
でも、この勢いなら次のアルバムも期待してしまうなあ。でも、二度とこんな企画はできないだろうな。4枚目が出たら、また曲が増えるからね。。。6時間って、ほとんど一人フェスだからね。。。でも、マス席というのも坐ってみたかったなあ、せっかくだったし。
「サンボマスターどうだった?って聴かれたらさ、最悪だった、って言ってやってくれよ。絶対に行かないほうがいいよ、って言ってやってくれよ。そんでその代わり、あんた方がまた来てくださいよ!!」
‥‥。最高だから、みんな行った方が良いよ。だから、素直に武道館でやんなさい。見たい人がいるなら、全員見れるように。山下達郎じゃないんだから。いいじゃないかよ、コアなファンばかりじゃなくても。そこからコアなファンになってくれる人だっている訳だし。大体、そんなミーハーなファンが自分たちにいると思っているのか?君たちは?ファンを信じろよ。
でも、そう吹っ切れた時って、やっぱり危ないのかもなあ。
サンボマスター
新しき日本語ロックキャンペーン2007
世界ロック選抜<ファイナル>
全曲やって裏夏フェスをぶっ飛ばせ!!
平成十九年九月一日(土)
両国国技館
●第一部「うっちゃりステージ」
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1. 歌声よおこれ
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2. 残像
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3. これで自由になったのだ
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4. 人はそれを情熱と呼ぶ
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5. さよならベイビー
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7. つながり
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8. この世の果て
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9. 想い出は夜汽車にのって
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10. あの娘の水着になってみたいのだ
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11. 絶望と欲望と男の子と女の子
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12. サッドバラードの世界
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13. 二人ぼっちの世界
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14. 僕と君の全ては新しき歌で唄え
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15. ふたり
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16. 熱中時代
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17. 青春狂騒曲
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18. 朝
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●第二部「もの言いステージ」
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19. あなたが人を裏切るなら僕は誰かを殺してしまったさ
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20. 世界はそれでも沈んでいくんだぜ
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21. 夜汽車でやってきたアイツ w/真心ブラザーズ
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22. マフラーの揺れる間に w/真心ブラザーズ
horn section:ソリッドブラス(tromborn:村田陽一・trumpet:菅坡雅彦・sax:竹野昌邦)
keyboard:伊藤寛(from WACK WACK RHYTHM BAND)
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23. Oh ベイビー w/コヤマシュウ from SCOOBIE DO
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24. 夜が明けたら w/コヤマシュウ from SCOOBIE DO
horn section:ソリッドブラス(tromborn:村田陽一・trumpet:菅坡雅彦・sax:竹野昌邦)
keyboard:伊藤寛(from WACK WACK RHYTHM BAND)
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25. 代々木にて w/THE COLLECTORS(加藤ひさし、古市コータロー)
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26. ベイビーベイビースー w/THE COLLECTORS(加藤ひさし、古市コータロー)
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27. ベイビー優しい夜が来て w/ホフディラン
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28. だんだん w/ホフディラン
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29. 教会前通り
keyboard:伊藤寛(from WACK WACK RHYTHM BAND)
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30. 奪いとることについて
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31. コースター w/スパルタローカルズ 安部コウセイ
keyboard:伊藤寛(from WACK WACK RHYTHM BAND)
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32. それでもかまわない w/スパルタローカルズ 安部コウセイ
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33. 僕に捧ぐ w/奥田民生
keyboard:伊藤寛(from WACK WACK RHYTHM BAND)
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34. 君の声は僕の恋僕の名は君の夜 w/奥田民生
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35. 週末ソウル
horn section:ソリッドブラス(tromborn:村田陽一・trumpet:菅坡雅彦・sax:竹野昌邦)
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36. あの鐘を鳴らすのはあなた
horn section:ソリッドブラス(tromborn:村田陽一・trumpet:菅坡雅彦・sax:竹野昌邦)
keyboard:伊藤寛(from WACK WACK RHYTHM BAND)
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●第三部「寄り切りステージ」
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37. 愛しき日々
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38. 離れない二人
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39. 二つの涙
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40. 欲望ロック
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42. 東京の夜さようなら
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43. 熱い砂と悪い雨
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44. 戦争と僕
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45. 雨
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46. 何気なくて偉大な君
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47. I Love You
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48. 心音風景
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49. 手紙
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50. 愛しさと心の壁
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51. 美しき人間の日々
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52. 全ての夜と全ての朝にタンバリンを鳴らすのだ
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53. 月に咲く花のようになるの
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54. 世界はそれを愛と呼ぶんだぜ
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55. そのぬくもりに用がある
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