最近読んだ/読んでいる本

ボルヘスとわたし―自撰短篇集 (ちくま文庫)

ボルヘスとわたし―自撰短篇集 (ちくま文庫)

 もう、ボルヘス様の小説はあまりにもったいないので、貪り読む気になれなくて、体調の良い日に一編ずつ読むことにする。まず、最初の短編「アレフ」。う〜ん、すごい。もう、一つ一つの設定が憎らしいほど完璧。空想科学小説じゃなくて、衒学魔術小説なんだよな、こっちにとっては。もう教養もここまで来ると、衒学と同じ効果で、また、すっかりやられてしまった。はあ。すごいわ、やっぱり。
OPEN INNOVATION―ハーバード流イノベーション戦略のすべて (Harvard business school press)

OPEN INNOVATION―ハーバード流イノベーション戦略のすべて (Harvard business school press)

 御勉強本。これはつべこべ言い出すと、長くなるから、またあとで。
ホタルノヒカリ (1) (講談社コミックスKiss)

ホタルノヒカリ (1) (講談社コミックスKiss)

 流行っているみたいなので、読んでみた。オモロイ。この部長と同居というのは、もう『おくさまは18歳』を確信犯的にリメイクしてるとしか思えないんだけど、それが何故OLと部長なのか(笑)。何故、学園ものを会社ものにした漫画を立て続けに二つも読んでしまったのか、不思議だけど、こういうのは偶然と言うよりも、何かの運命なのかもしれない。著者さんも、はてなでブログ書かれてるのか(ここ)。え、好きな映画監督、エルンスト・ルビッチプレストン・スタージェスビリー・ワイルダー山中貞雄、だって。うわ、筋金はいってるね、これは。どう考えても少女漫画の王道の絵なんだけど、「さとる」ってまさか男じゃねーよなー、と思って検索したら、いろんなことがわかるもんだ。へえ。1巻読んじゃったということは、きっと、全部読むことになるんだろうな。。。
http://www.satoru-h.com/top.html
碁娘伝 (潮漫画文庫)

碁娘伝 (潮漫画文庫)

 これは出たことを見逃してた。「私をものにしたかったら、まずは囲碁で勝ってからョ」という囲碁と剣にかけては滅法強い”碁娘”という設定が面白い。この設定、ストーリーのうまさ。それから、手塚治虫をして「真似出来ない」と言わしめた、この肉感的な絵。やっぱり、最高。
ハレンチ学園~ザ・カンパニー 1 (ヤングジャンプコミックス)

ハレンチ学園~ザ・カンパニー 1 (ヤングジャンプコミックス)

 なんで、学園ものじゃないんだ?通販会社「ハレンチ学園」って(爆笑)。おいおい。「ビジネス・ジャンプ」連載だから、会社って(爆笑)。永井豪先生は原案のみ。絵も中身も今風のエロ漫画だけど、笑えた。冒頭の「預かっていた私物だ」というところでやられた。まあ、思いっきり今風に展開するとこうなるのか、という驚きがあるけど、この無茶苦茶さってまるで風俗業界〜AVそのまんまなんだけど、それが実は当然永井豪先生の影響下な訳で、巡りめぐって自分を繰り返しているようでもありながらしっかり新しくて、新鮮ではある。そういえば、ヒゲゴジラの本名って、「吉永さゆり」なんだ(爆笑)。これはあの時代に剃刀沢山送られただろうな。なんで、こういう事思いつくんだろうな?やっぱり、永井豪は天才だと思う。