Summer Sonic 2007 反省する気のない反省会

 ずるずると後ろ向きに振り返ります。
 まず、反省点。

  • 早起きして朝一から見なかったこと。でも、ほんとに朝一から行ってたら死んでた。このくらいで多分ちょうどいいんだろうな。
  • 昼から夜までビールばかり飲んでいたこと。これは自分でも反省する気が全く無いのを知っているので、これ以上突っ込まない。
  • マッタリ見てばかりだったこと。まあ、ダイナソーストラングラーズとホセ・ゴンザレスは表情見えるくらいのとこで見てたから良しとしないと。モッシュに巻き込まれたくないし。でも、いつごろから日本でモッシュってはやりだしたんだろうな。サマソニは客層も若いから、夏だ!祭りだ!という血の気が多い若いアンちゃん多いんで、神輿をかつぐノリでモッシュしてそうだから、マジ危ないと思う。そこの客層あってのこのフェスだし、ロックって永遠にティーンエイジの音楽なんだからいいんだけど、その分運営側は難しそうだな、と思った。結構、運営は融通きかなかったり痒いところに手が届かなかったりというとこも目につくんだけど、そうでもしないと、絶対トラブル出るから仕方ないんだろうな。

 では、良かった点も上げてみましょう。

  • いろいろな道具を準備していったこと。エアクッションを100円ショップで調達していったのはヒットだったかと。2日間は持たなくて、2日目後半は半分つぶれてたけど、それでも大分楽だった。小型の懐中電灯も暗いところでタイムテーブルを見るときには重宝した。それからなんと行っても、ウエットティッシュ類。手が汚れる屋台ものばかりだし、顔も拭くと気持ちいいので、絶対必要。タオルは、首掛けとハンドタオル、両方あると便利。それから、あるといいなと思ったのは、小銭入れ用のポシェット。普通の財布持ってくよりも、絶対便利だなと思った。麦わら帽子は大活躍してくれたけど、被っていないときは邪魔なんだよなあ。たためないし。でも、風通しもいいし。これは研究課題。

 それにしても、タワーレコードのタオル、大流行だよな。あれさえ持ってれば、取りあえず、場の雰囲気にとけ込めるという感じ。私も持っていきましたが。大体、普通に考えれば、レコード屋(と言った方がやっぱりぴったりする)がなんでタオルを売るのか?これが、まず、おじさん達には分からない。マーケティングの専門家みたいな人たちには絶対思いつかないことだよな。
 音楽が好きでCD買いに来る人たちはライブに行く⇒ライブで汗をかく⇒タオルが欲しい、でも、ダサイのを持ってくと、単なるオッサンっぽい⇒じゃ、うちのオリジナル作りましょう、ということなんだけど、これは結局、お客さんと同じ目線でないと出来ない。お客さんも「あ、わかってるじゃん」と思うから買うんだと思う。如何にユーザー側の視点に立つか、なんて、理屈こねても、そんな理屈こね出す時点で、あんた達はもう向こう側の人間だよなあ、と思っちゃうんだよなあ。普通のお店や企業がやると、いかにもノベルティ・グッズという感じになって、どんなにこじゃれたデザインしても、「原価100円の物をこの値段で買ってくれて、これで会社の宣伝までしてくれたら、笑いが止まらんぜ、ガハハハ」みたいな思惑が透けて見えてしまうと、結局誰もわざわざ買わないんだよな。
 じゃ、なんで、タワレコだけ許されるのかというと、やっぱり、店の雰囲気とかあの思い入れたっぷりのポップとかインストアライブみたいなことなんだと思う。店員さんもミュージシャンの卵がバイトしてるみたいな人多いし。当然商売なんだけど、お客さんと同じ目線を共有してるのが、やっぱり、あのタオルなんだと思う。タワレコのタオルだとかっこいいけど、HMVはいかにも真似しましたという感じだな、みたいな気もする。
 今は経営もアメリカとは全然別だけど、アメリカのタワーレコードはただのどでかい安売りショップなんで(つうか、確か不渡り出してどこかに買収されたんだと記憶してる)、日本の経営陣がやっぱり偉いんだと思う。最近はアメリカなんかでもHMVの方が全然羽振りがいい。大体、アメリカであんなポップってないし。
 グーグルとヤフー、アップルとソニーの違いって、そういうことなんだと思う。ユーザーがその企業のTシャツを欲しいと思うかどうか。なんか、そういうところが、これから企業の明暗を分ける時代なんだと思う。「ユーザー・エクスペリアンス」なんてマーケティング用語振り回しても、こういうことって絶対肌身で理解出来ないんだよな。
 まあ、随分オッサン臭いというか、日経ぺけぺけみたいな話してしまったけど。これだけ、ほんとに反省(笑)。あ、あと、ビキニの女の子についついオヤジ目線が引きつけられがちだったことも反省(笑)。